楽器の事典ピアノ

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〜ピアノは楽器の王である〜

平成2年に発行された「改訂 楽器の事典ピアノ」30年たっても今なおその価値を失わない、幻の絶版本をwebで公開!

序章から順次upしていきます。

世界のピアノ


序章 ピアノ発祥までの源流について


 ピアノは楽器の王である
 その源流と考えられる諸楽器
 誕生に関する音楽的な背景
 誕生の動機


第1章 ピアノ発祥までの源流について

ピアノの誕生と発達の歴史
 ゛理想の楽器 “としてのピアノの誕生
  クリストフォリ発明説対する異説<ドイツ説> <フランス説> <イギリス説>
  ピアノフォルテの時代
 
 ピアノフォルテからさらに完全な楽器へ
  ドイツ
  イギリス
  フランス
  アメリカ
 
 18世紀におけるアクションの発達
     
<シングルアクション> <ブルアクション> <ウィンナアクション>

  ピアノ時代の到来


第2章 黄金期を迎えた十九世紀・二十世紀


第3章 世界の代表的なブランド欧米篇


第4章 日本の代表的な二大ブランド


第5章 世界各国主要ブランド一覧

それぞれに特色のある各国の有名ピアノ(1990年当時)
  外国のピアノ
  イタリア
  スイス
  オーストリア
  フランス
  イギリス
  アイルランド
  西ドイツ
  東ドイツ
  オランダ
  ポーランド
  ソ連
  フィンランド
  チェコスロバキア
  ルーマニア
  アメリカ
  カナダ
  中華人民共和国
  台湾
  韓国
  フィリピン



第6章 日本の主要ブランド一覧

我が国のピアノ制作のあゆみ
 創世記の先駆者たち
  西川ピアノ
  松本ピアノ
  福島ピアノ
  広田ピアノ

 独自の特色を発揮したメーカー
  アトラス
  アポロ
  トーカイ  
  シュベスタ―
 
 その他の日本のピアノ
  ビクター
  ディアパソン
  ムーンライト etc


第7章 ピアノの種類およびその構造と機能

ピアノの形状・サイズとそれらの性能の差異
 グランドとアップライト
 フルサイズアップライトとコンソール、スピネット
 ケース
 内部の構造・機能
  構造的な部分 音に関する部分 機械的な部分
 最低音部と最高音部  
 ピアノの識別
 アクションメーカーの歴史


第8章 調律、保守、修理マニュアル

ピアノの調律、保守、修理

ピアノ調律の必要性

調律師の仕事
 調律
 整調
 整音
 コンサート調律
 故障  
  スティック アクション 鍵盤 ペダル 共鳴 雑音 断弦
 リビルディング
  再塗装
 調律・修理料  
 保存  
 モラルと遮音  
 弾きやすい部屋
 購入時の注意  
 手入れ  
 故障の時の対応法  
 処分  
 移動


第9章 「ピアノの音」に関して

ピアノの音 
 平均律   
 物理的な音と心理的な音
 ピアノの音質
 良い音とは 
 音色の変遷  
 ピアノタッチと音色
 ピアノの音の将来


第10章 ピアノ技術者、ピアノ調律師

ピアノ調律師の源流から将来まで
 ピアノ技術者の源流   
 ピアノエ匠たち   
 近代の調律師   
 現代の調律師 
 日本のピアノ調律師の流れ  
 ピアノ技術者の団体
  (社)日本ピアノ調律師協会 P・T・G etc
 日本の名調律師  
 ピアノ調律師の将来
  主なピアノ技術者養成所


第11章 自動ピアノの歴史と現在

自動ピアノ そのメカニズムと魅力
 バレル・ピアノ 
 ロール紙による自動ピアノ
 再生ピアノ 
 自動ピアノの没落  
 自動ピアノの復活
 ピアノコーダ 
  機構その他 その利用範囲 過去の名奏者の遺品 
 ヤマハ・ピアノ・プレーヤ一
  エレクトロニクス技術による自動ピアノの復活 楽器と再生機器との結合 その誕生の必然性 etc
 ヤマハ・ピアノプレーヤ ″MXシリーズ″
  改良された諸点
 ヤマハ・ピアノプレーヤ ″SXシリーズ” ″HGシリーズ” 
  新シリーズの特長
 カワイ・プレーヤー・ピアノ
 ベーゼンドルファー・コンピューター・グランドピアノ・モデル  ″SE”
  その構造と性能  録音の経便さと忠実度


第12章 ピアノ演奏法とその歴史


 ピアノの欠点
 ピアノ演奏法の発達と変遷
 
ピアノ演奏法の発祥

大作曲家のピアノ奏法
 J・S・バッハ  
 C・P・Eバッハ  
 モーツァルト 
 ハイドン 
 ベートーベン
 フィールド  
 ウェーバー  
 シューベルト
 メンデルスゾーン  
 ロベルト・シューマンとクララ・シューマン 
 ショパン  
 リスト  
 ブラームス  
 ドビュッシー 
 二十世紀の作曲家

ピアノのエチュードと学習法の作者
 モシュレス
 フンメル
 クレメンティ
 チェルニー
 クラ―マー
 バイエル

ピアノ奏法の変遷
 クラビコードおよびチェンバロの奏法からの移行   
 ピアノ独自の作曲の出現 
 フィンガリング   
 椅子の位置と高さ   
 手の位置と使い方   
 近代的ピアノ演奏法 
 戦艦のような頑丈なピアノ   
 近代奏法への移行   
 レシェテイツキーの教え 
 現代曲と変則的な奏法 
 グループ・レッスンの元祖   
 ピアノ運指練習器  
 ピアノ演奏の速成法


第13章 優れたピアノ音楽を生み出すための考察


 優れた楽器
 タッチの分析   
 ペダリング  
 調律 
 ルーム・アコースティック


第14章 ピアノの付属品


 椅子
 インシュレーターと敷板   
 補助ペダル   
 ライト   
 メトロノーム 
 防音装置   
 カバー 
 ピアノ・ポリッシュ   
 キイ・クリーナ
 湿度調整剤  
 防虫防錆剤  
 防湿器  
 除湿器  
 音叉  
 チューナー


終章 ピアノの現況と将来を展望する


 クラフトマンシップと機械化
 多種多様な品質と音色
 ピアノの無限の創造の可能性


別章 1960年代からの日本のピアノ産業事情


 日本のピアノの海外進出事始め
  日、米のピアノ産業について 明暗の両端、ピアノとオルガン アメリカのヤマハピアノ
 ヤマハ進出の陰にあるもの
  6年前のシカゴ楽器ショー 冷たい批判の眼の中で メキシコ支店の設立


参考文献

付録
 
ピアノ発達史年表
 ピアノの音域の発達
 用語解説
 部品サイズ表
 ピアノアトラス
 日本のピアノ生産台数
 価格表
 日本のピアノメーカー
 輸入ピアノ取扱商
 ピアノ部品・付属品取扱商
 チューナー・メーカー
 メトロノーム・メーカー 音叉メーカー
 ピアノ調整工具と部品

あとがき






執筆者紹介

今泉清暉(いまいずみきよあき)1919年愛知生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。諸楽器の研究家。
宇都宮誠一(うつのみやせいいち)1927年東京生まれ。東京農林専門学校林学科卒業。一般社団法人日本ピアノ調律師協会三代目会長
LAPBT(International Association of Piano Builders and Technicians)会長
桧山陸郎 1916年年茨城県生まれ。株式会社ミュージックトレード社元社長

執筆分担

序章、第1章、第2章、第3章、第4章、第5章、第9章、第11章、終章——今泉清暉執筆(雑誌「音楽の友」の連載記事を改訂。加筆。
第8章、第10章——宇都宮誠一氏執筆
第6章、第7章——今泉清暉、宇都宮誠一両氏の共同執筆。
なお、第4章のうちヤマハの歴史の項に関しては編集部編。
第12章、第13章、第14章——今泉清暉氏。
別章——桧山陸郎氏執筆

写真提供
今泉清暉氏

編集・制作
白鳥民子 斉藤裕子 

編集・発行人 
内藤克洋

印刷・製本
耕文社

表紙写真提供 

ヤマハ株式会社

表紙・カバーデザイン 
白鳥阿也夫

KAWAI
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