古田花子の詩による平井秀明 女声・混声合唱曲「ささゆりに寄せて」

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古田花子の詩による平井秀明女声・混声合唱曲
「ささゆりに寄せて」

原曲(歌曲)付



■菊倍判/28ページ
■定価:本体1,000円+税 
■ISBN 978-4-88364-247-2


 町の花や村の花に掲げる市町村も多いといわれ人気が高いささゆりの花。「ささゆりに寄せて」ではその麗しくも凛として咲き誇るささゆりの花や、吹きすぐ爽やかな風など美しい自然を歌っています。女声三部合唱、混声四部合唱、歌曲が収録されていますので、編成の違いも楽しむことができます。




 
  

もくじ

   女声三部合唱曲「ささゆりに寄せて」 古田花子 作詩  平井秀明 作曲
 
 混声四部合唱曲「ささゆりに寄せて」 古田花子 作詩  平井秀明 作曲

 歌曲「ささゆりに寄せて」     古田花子 作詩  平井秀明 作曲


  *2001年に作曲された歌曲を原曲として、2005年に女声三部・混声四部合唱版を完成


  表紙撮影:竹内元一(医師)

 序文

 私の作品は、オペラ(「かぐや姫」、「小町百年の恋」)、声楽、器楽、管弦楽などジャンルも多岐にわたっているが、特に声楽作品としては、オペラ、合唱曲、芸術歌曲、童謡、校歌などが中心である。オペラのアリア、重唱、合唱曲などはオペラの各地での上演を通じて多くの皆様に歌っていただいているが、その一方で、純粋な芸術歌曲、合唱曲も数多く作曲し、初演されている。

 今回の作品集は、2001年に古田花子氏作詩の「ささゆりに寄せて」に私が作曲した芸術歌曲(詩と音楽の会主催/第34回「新しい日本の歌」発表演奏会にて同年初演)が、お陰様で好評であったことから、同氏の依頼により原曲をもとに女声三部合唱版および混声四部合唱版に編曲した(2005年)。このたび3曲まとめて作品集として出版することになり、たいへん光栄である。

 〈日本のシンドラー〉として高名な故杉原千畝(ちうね)氏と同郷の古田花子氏が、杉原氏を称えた「人道の丘」(岐阜県八百津町)にて作詩したのが、この「ささゆりに寄せて」である。美しい自然が鮮明に描写された詩は、この平和を希求する丘に麗しくも凛として咲き誇るささゆりの花や、丘に吹きすぐ爽やかな風を感じさせてくれる。古田氏は、優れた詩人にとどまらず、声楽も長年専門に学ばれた美声の持ち主であり、さらに日本で金賞を受賞した銘酒「雪中寒梅」蔵元の支配人など、その多才振りを常に各方面で発揮されている方である。この詩からも古田氏のスケールの大きさやユニークなお人柄が、垣間見える気がする。

 また、この花は西日本では「ささゆり」、東日本では「やまゆり」と呼ばれているようであり、上述の八百津町の町の花にも制定され、「ささゆりサミット」も開催されている。さらに、全国には「ささゆり」を町の花、村の花に掲げる市町村が大変多いと聞き、「ささゆり」の人気の高さには驚いている。

 最後に、ささゆりの写真を提供してくださった竹内元一先生(愛知県蒲郡市民病院外科部長)に、作詩者および作曲者より心からの感謝を捧げたい。爽やかで美しいこのささゆりの写真を眺めていると、自然にメロディーを口ずさんでしまうほどである。

 演奏にあたっては、詩を一字一句大切にかみ締め、明瞭な発音と発声で歌い、さらにハーモニーや音色の変化にも留意していただければ幸いである。そしてこの曲集を、詩と音楽を心から楽しみながら、多くの方々に歌っていただきた、と願っている。

                                                 2008年4月
                                          指揮者・作曲家 平井秀明

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