
新訂版
ベートーヴェン 交響曲 第九番 ニ短調 作品125より
第4楽章
歓喜の歌
■A4判/80ページ
■定価:本体600円+税
■ISBN 978-4-907121-68-6
新訂版「歓喜の歌」に寄せて
通称「第九」の愛称で歌い親しまれ、毎年暮れには日本の何処かで毎日のように演奏され、今や年末の風物詩とまで言われるようになったこの曲は、楽聖ベートーヴェンの《交響曲第九番》の第4楽章の合唱「歓喜の歌」ですが、これほど私たちの生活に溶け込んでいるクラシック音楽は他にないと言えるかもしれません。
作家ロマン・ロランはこの「第九交響曲」について、『ベートーヴェンの生涯の全書である』と書いています。その言葉を証明しているように、この曲にはベートーヴェンの名言「苦悩を突き抜ければ、歓喜に至る」がまさに音楽で表現されています。F.シラーの詩「讃歌・歓喜に寄せて」に深い感銘を受けた若き日のベートーヴェンが30年の歳月を積み重ねてあたため、晩年53歳頃になってようやく完成した作品なのですから…。
この新訂版を制作するにあたり、多くの文献を参考資料とし、ベートーヴェンのこの作品への熱い思いを伝えるべく、親切で信頼される楽譜を目指して編集しました。また、編集にあたり、多くの専門家の方々のご協力を賜りました。この紙面を借りて、感謝の意を表します。
第九を歌う皆様にとりまして、大いに役立ち末永く愛される楽譜になればこの上ない喜びです。
2017年7月
収録曲
ベートーヴェン 交響曲第九番ニ短調作品125より 第4楽章 歓喜の歌 フリガナ付
解説
本書編集の留意点1.楽譜内の練習記号(アルファベット)は、Breitkopf(ブライトコップフ)原典版によりました。なお、慣例にならい「J」を使用していません。
2.小節番号は、楽譜各段の左上に示しました。
3.楽譜内の注意事項は※印で示し、ページの下に脚注を入れました。
4.巻末に歌唱に役立つドイツ語原詩の発音と逐語訳を掲載しました。(76ページ)
・逐語訳には工夫を凝らしたフリガナを表記しました。ドイツ語に近い発音を憶えるための補助・便宜として活用してください。
・また、逐語訳には発音記号も併記しましたので、ドイツ語のアクセントやより正確な発音に慣れましょう。
5.巻末にドイツ語の原詩と日本語訳を併記掲載しました。(78ページ)
6.ピアノ伴奏部にオーケストラの楽器名の略語を記入しました。演奏の補助として活用してください。
略記号の一覧表を本楽譜に掲載しましたので参照してください。
7.練習用CD及びDVDが当社より販売されています。
・荒谷俊治氏による合唱練習は、各パートのみと他の3声部が同時に聴ける2段方式。さらに久住庄一郎氏による発音練習やリズム読み練習など内容が充実しています。
・目次および楽譜内にCDと連動したトラック番号(「1」❶など)が記してあります。併せて使用すると、より効果的な練習ができます。
ご注文や在庫の有無、送料の確認など、お問い合わせは、ハンナ営業部
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