新訂版
ベートーヴェン 交響曲 第九番 ニ短調 作品125より
第4楽章
歓喜の歌[フリガナ付]
■A4変形判/80ページ
■定価:本体800円+税
■ISBN 978-4-907121-69-3
はじめに
ベートーヴェン(1770-1827)の全作品の中で、我が国で一番愛唱されている合唱曲は、「交響曲第9
番」の第四楽章、いわゆる「第九(だいく)」として広く知られる「歓喜の歌」と言えるでしょう。楽聖ベートーヴェンの作曲したこの名曲は、毎年暮れになると、毎日のように日本の何処かで演奏され、今や年末の風物詩とまで言われるようになりました。本書は、ドイツ語で歌うこの「歓喜の歌」"An die Freude"を原語に近い発音で、楽しく歌えるように下記の点に留意して編集しました。
本書を制作するにあたり、Breitkopf,Bärenreiter両社の原典版、およびPeters版、G.Schirmer版などのヴォーカル・スコアやBreitkopf版フルスコア等のほか、多数の閲覧・入手可能な文献を参考資料とし、親切で信頼される楽譜を目指すべく編集しました。
第九を愛唱される皆様にとりまして、末永く愛される楽譜となれば、これ以上の喜びはありません。
編集部
収録曲
ベートーヴェン 交響曲第九番ニ短調作品125より 第4楽章 歓喜の歌 フリガナ付
解説
本書編集の留意点
1.工夫を凝らしたふりがな表記で正しい発音
◆巻き舌で発音するrは、ひらがなで「ら、り、る、れ、ろ」
例:derーデル Zauber ーツァウべる
◆唇を軽く噛んで発音するfやvは、ひらがなで「ふ」
例:Vaterーふァーテる aufーアウふ(アォふ) Freudeーふろィデ
◆語尾がtやdは、ドイツ語の発音通りにアルファベットの「t」
例:Gottーゴッt undーウンt Freund=フロィンt
◆上顎の奥を使う摩擦音ch(発音記号x)は、㋫㋭と表記
例:Tochterート㋭テる auchーアオ㋭(アウ㋫) suchーズー㋫
◆ドイツ語にはウムラウト(ä,ö,ü)という特有の発音があり、
äーアの口の形でエ、öーオの口の形でエ、üーウの口の形でイと発音します。
これらはフリガナの下に弧線( )で印しました。
例:prächt'genープれヒtゲン Schönerーシェーネる Götterfunkenーゲッテるふんケン
しかし、正確なドイツ語の発音には日本語のフリガナではどうしても不十分なため、弊社より別売りの練習用CDや指導者の発音に倣って正しい発音に努めてください。
2.楽譜内の練習記号(アルファベット)は、Bärenreiter(ベーレンライター)及びBreitkopf(ブライトコップフ)原典版によりました。なお、慣例にならい「J」を使用していません。
3.小節番号を、楽譜各段の左上に示しました。
4.楽譜内の注意事項は※印で示し、ページの下に脚注を入れました。
5.ピアノ伴奏譜にはオーケストラの楽器名を略記号(イタリア語)で記入しました。
6.楽器の略記号と、その楽器名についてはジャンル別一覧表を掲載しました。
7.巻末には、歌唱に役立つドイツ語原詩の逐語訳、および原詩の日本語訳を掲載しました。
8.練習用CDとの併用で効果倍増。
・本楽譜には、弊社より別売りの第九練習用CDと連動したトラック番号(「1」➊など)が記してあります。楽譜とCDを併用することにより、一層練習効果が上がります。
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