ポーランド声楽曲選集 第4巻
モニューシュコの家庭愛唱歌集(選)
平岩 理恵/小早川 朗子 編
■A4判/100ページ
■定価:本体2,000円+税
■ISBN 978-4-907121-16-7
目次
1 Prwąśniczka 紡ぎ歌
2 Pieśń wieczorna 宵の歌
3 Wiosna 春
4 Dziad i baba 爺と婆
5 Krakowiaczek クラコヴィアチェック
6 Kukułka カッコウ
7 Starość 老い
8 Pieszczotka 甘えんぼさん
9 Triolet トリオレ
10 Nawrócona なびいた娘
11 Znasz-li ten kraj? 君よ知るや彼の国を
12 Polna różyczka 野薔薇
13 Czaty 狙撃
14 Do Niemna ニェメン河に
刊行にあたって
モニューシュコの生涯と作品 平岩理恵
モニューシュコの歌曲 平岩理恵
各曲の解説 平岩理恵
ポーランド語の発音について
楽譜シリーズ 「ポーランド声楽曲選集」刊行にあたって
現代の日本において「ポーランド音楽」といえば「ショパンのピアノ作品」とほぼ同義に捉えられているほど、ショパンの作品は日本で広く愛好されていると同時に、それ以外の作曲家やピアノ曲以外の分野、とりわけ声楽曲についてはほとんど知られていないのが実情です。
こうした現状をもたらしているのは、なによりもまず「ポーランド語」という、文法も発音も決して容易とはいえない言語の壁が立ちはだかっているためだといえるでしょう。この状況を少しでも改善し、一人でも多くの日本人にポーランド語歌曲の素晴らしさに親しむきっかけを提供したい、というのは、ポーランド音楽の実践・研究に携わる者にとっての悲願でした。
特定非営利活動法人フォーラム・ポーランド組織委員会では「言葉」のついたポーランド音楽を、クラシックの声楽曲・合唱曲などから民謡・流行歌に至るまでを幅広く取り上げ、発音のガイドや専門家による対訳および解説を付した楽譜を出版・普及するというプロジェクトを提唱し、ポーランドの政府機関「ポーランド広報文化センター」の助成を得て《ポーランド声楽曲選集》シリーズを2014年から刊行しており、すでに第1巻『ショパン歌曲集』、第2巻『12のコレンダーーポーランドのクリスマス聖歌』、第3巻『カルウォーヴィチ歌曲集』を出版しました。第4巻としてお届けするのは『モニューシュコの家庭愛唱歌集(選)』です。「ポーランド国民オペラの父」とも称されるスタニスワフ・モニューシュコ(Stanisław Moniuszko,1819-1872)は、ポーランドが国家の独立を失っていた時代、生涯を通じてポーランド人のためにポーランド語で声楽作品を書き続けた作曲家です。作曲した歌曲の数は300以上におよび、それらを収録した《家庭愛唱歌集》(全12巻)は亡国の最中のポーランド人にとってバイブルのような存在となり、まさに各ポーランド人の家庭で長年にわたり愛唱されてきました。本歌曲集ではその中から現在でも親しみ続けられている作品を中心に14曲を選びご紹介しています。楽譜の校訂にあたっては、モニューシュコの生前に出版された各曲の初版もしくは第二本を底本としました。各底本の情報および校訂の方法・内容については解説内で示してあります。
(後略)
特定非営利活動法人フォーラム・ポーランド組織委員会《ポーランド声楽曲選集》企画委員一同
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