歌う!「春の海」独唱・二部合唱・ピアノ伴奏つき

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歌う!「春の海」
独唱・二部合唱・ピアノ伴奏つき
 
宮城 道雄 作曲

下司 愉宇起 作詞
安東 みどり 編曲


■菊倍判/16ページ
■定価:本体750円+税 
■ISBN 978-4-907121-23-5


 このたびは数ある楽譜の中から、本楽曲を手にしていただいたことに心から御礼申し上げます。
 2014年10月19日。日光田茂沢ご用邸記念公園秋の音楽祭の折。実行委員長で箏奏者であられる和久文子先生から、かの伝説的テノール故・藤原義江氏の歌唱で歌詞のついた『春の海』を聴いたことがあるとうかがった。我が国の新音楽時代を幕開けた『春の海』。言わずと知れた名曲に歌詞がつき、またレジェンド・フジワラが歌った音源とはどのようなものか、強く心を惹かれた。探してみるとなるほど、ビクターから1933年に発売されたレコードは意外にもあっさりと見つかった。心を躍らせ早速聴いてみると、オーケストラの伴奏に加え作曲者である宮城道雄氏本人であろう箏の調べ、尺八と共になんとも優美なテノールの歌声。藤原義江氏本人たっての強い希望で編曲されたものであるとのこと。
 一瞬にして虜となった私は、おこがましくもこの歌曲版『春の海』が再び世の光を浴びて多くの歌手に歌われるべくピアノ譜への編曲と出版を考えた。しかしながら権利の問題や、演奏の利便性(ピアノ編曲したとて歌曲版は箏と尺八の旋律に第三の旋律が加えられていたため演奏にはピアノの他にどうしても器楽を加える必要があった。これでは高い頻度での演奏は期待できず出版は難しい)を考えると断念しざるを得なかった。無念の中でこの想いを作曲家安東みどり先生にお話したところ「それでは原曲に基づき新たに歌曲版として編曲してはどうか。あなたは作詞家なんだから歌詞を付けてみたらどうか」とのご提案をいただき、なるほどその手もあったと早速ご本人に編曲を依頼した。早々に仕上がった安東版編曲は非常に原曲に忠実(曰く原曲を尊重し第3のメロディを加えることはしなかったそう。音域のみ調整)で、ピアノ伴奏独唱譜の他に二部合唱の譜も添えられていた。不思議なもので、譜を見たとたんまるで天から神の声が降ってくるように一気に歌詞がついた。
 かの名曲が平成時代の歌曲版『春の海』としていまここに刊行されたことに、感謝と感激の一念である。
 ぜひとも新年の集いやさまざまなイベントでご活用いただきたい。


 ☆出版に関しましてご理解をくださった株式会社ハンナの内藤克洋会長、ヒントをくださった和久文子先生、編曲の安東みどり先生、浄書いただいた株式会社ホッタガクフの皆様にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。

                                               2015年元旦
                                               下司愉宇起

目次

春の海  〈独唱〉
春の海  〈二部合唱〉

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