女声合唱組曲 星の街 北杜の子守唄

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表紙

女声合唱組曲

星の街
北杜(ほくと)の子守唄
(女声二部合唱)



下司愉宇起 作詞  保坂修平 作曲

A4判/64ページ
定価(本体1,300円+税) 
ISBN 978-4-88364-341-7

作詞にあたって


 このたびは数ある合唱曲の中から本書を手にしていただきありがとうございます。〈星の街〉は八ヶ岳南麓“清里”をモチーフにしました。
 私が初めて清里を訪れたのは平成22年のこと。富士山を眺望する雄大な景色、四季折々の大自然。同じ高原でも阿蘇や那須とはまた違う風貌で、いつ訪れても優しく迎えてくれます。映画『西の魔女が死んだ』のロケ地として有名になりました。
 さて、高原のリゾート地としてお馴染みの「清里」ですが、軽井沢のように最初からリゾート地として開発された場所ではありません。昭和初期、小河内ダムの建設により半ば強制的に移住させられた丹波山、小菅村の人々が大変な苦労の末、開拓した所なのです。そしてもう一人「清里開拓の父」と呼ばれたポール・ラッシュ博士の存在があります。博士は、屈指のフロンティア精神と崇高なボランティア精神から、当時教鞭をとっていた立教大学を中心として若い学生たちと道なき道を切り開き、材木を運び、昭和13年に悲願の「清泉寮」を創設しました。そして戦後の厳しい中で「モデル農村」を築き上げたのです。
 作詞にあたっては、清里開拓のシンボル“清里聖アンデレ教会”“やまねミュージアム”等を取材。またポール・ラッシュ博士の座右の銘である詩編第121番等をモチーフとし、壮大な宇宙に生かされて生きることへの感謝を託しました。
 ところで清里はその澄んだ空気の恩恵から、手を伸ばせば掴めそうな満点の星空に出会う事ができます。九州出身であるものの、現在東京暮らしの私は「星空とはこんなに明るいものか」と感嘆したものです。清里観光振興会ではそんな星空を観光資源として強くアピールしようと2009年7月7日の七夕の日に『清里星の街』が宣言されました。
 さてこの組曲の創作のきっかけとなったのが、平成24年の初夏。八ヶ岳高原音楽堂にて開催された八ヶ岳合唱の輪コンサートでご出演されていた、合唱指揮者で歌手の西尾富代先生との出逢いでした。このコンサートでは西尾先生率いる2団の合唱団が出演されておりましたが、その清らかで柔らかい合唱団の歌声に思わずお声を掛けたのがご縁でこの合唱曲が誕生しました。
 その西尾富美代先生との巡り会い、素晴らしい合唱曲に仕上げてくださった保坂修平さん、ハンナ&ショパン社の皆様、そしてこの曲集に目を留め手にしてくださったすべての方々に心から御礼と感謝申し上げます。たくさんの方々に歌って頂ける事を切に願っております。
   
                                               下司愉宇起


作曲にあたって

 〈星の街〉の詞から、全曲を通じて底に流れるテーマとして湧いてきたのは、不思議にも、「星」がかかる天空と対極のところの「大地」でした。しかしこれは矛盾ではなく、天空があって初めて大地があるのであり、あるいは大地あっての天空なのです。それぞれが独立しては存在しえないのではないか? そんな思いに到達しました。そして私たち人間は、その天空と大地の間に生きています。私たちは大地から生まれ、その恩恵と厳しさの中に生き、そしていつも天を仰いで、希望を抱いたり、絶望したりしながら、一生を過ごします。大地と天空の大きさの前で、人間にできることは、自分という存在の小ささの確認、肯定、そして感謝ではないでしょうか?
 東日本大震災のような想像を絶するような悪夢の後でも、人間はやはり土に根を張り、青空を、星空を見つめながら生きていくより他ないのであり、それは、生かされていることの感謝につながるのではないでしょうか? 
 作曲にあたって、この「大地」というテーマを表現するために、完全4度、完全5度を多用しました。またペンタトニック的なメロディーが多く出てきます。ここに「大地」の香りを感じていただけたらと思います。
 また、「北杜の子守唄」にも、この作曲の精神が生きています。この「星の街」の姉妹作のような小品にも、天と地のはざまに生きる人間、とくに小さな命に対する温かいまなざしを込めました。演奏に際して、その精神を共有していただければ幸いです。


                                                保坂修平

目次                  

 I.  アルカディア

 II. 山に向かいて(詩編第121番から)
  
 III. 星の街の子守唄

 IV. 高原讃歌〜星降る高原にて〜

   V. 北杜(ほくと)の子守唄

 

 

  
 ☆この組曲を演奏していただけます際は、ぜひとも出版元までご連絡ください。作詞者・作曲者ともに可能な限り拝聴させていただきたく存じます。

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