横山幸雄ピアノQ&A136 から  Q40 肩が凝ってしまいます

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Q40. 毎日2時間練習していますが、いつも肩が凝っています。弾き方が悪いのでしょうか。



 ピアノを演奏する人にとって肩こりや腰痛はお友達(?)と言えるほど、多くの人が肩こりや腰痛に悩まされている。もともとの体質的なことからくる場合もあるだろうが、長時間座って練習をしていれば当然のことと言える。弾き方が悪いことによってなる場合もあるかもしれないが、そうでなくてもあるようだ。適度な運動とストレッチが効果的だということはわかりつつも、僕自身も演奏会が立て込んだりして忙しくなると、非常に厳しい状況になってくる。

 肩が凝ると、指が自由に動かなくなり、楽にコントロールができなくなってしまう。なるべく肩が凝らないような方法を見つけること。もし凝ってしまったら治療をするしかないだろう。

 それと何度も書いてきたことだが、絶対に無理をしないこと。最初に違和感を感じた時点で、その感覚に自分自身が忠実であること。さもないと、人間の適応能力とはすごいと同時に恐ろしいもので、違和感もいつのまにか慣れてしまって当たり前になってしまう。そして取り返しのつかない腱鞘炎にかかってからでは遅い。治療も大変なものだし、ピアノは弾けなくなるし、日常生活に支障をきたす場合だってある。どうしても心配ならば自分の演奏をビデオに録ってみたらよいだろう。それを見て、まさに自分はこう弾きたくてそう弾いていたと思うのであれば問題ないが、もしかすると欠点の改善の糸口を見つけられるかもしれない。



「横山幸雄ピアノQ&A136 上 part 4 テクニック」

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