
Q57. 近所の子どもたちにピアノを教えています。発表会でペダルのついたロマン派の曲を弾かせたいのですが、足が届きません。
子どものときからピアノの勉強を始めて、気がついたときにはある程度弾けるようになってしまっていたという人もいなくはないはずだが、ピアノという楽器は非常に大きいので、ペダルについてはある程度年齢がいかないと足が届かないため、心身ともに成長してから使い始めることが多いだろう。ペダルがなければどうしても表現できない曲まで進んでいても、ペダルに足が届かないような場合には、補助ペダルを使ってみることも悪くはないだろう。
ただ、本物のペダルとは足に感じる感覚はかなり違うだろうし、微妙なコントロールをすることはなかなか難しいようだ。かといって無理な姿勢で足を伸ばして、立ち上がるような形でペダルを使っている子どもを小学校半ばぐらいの年齢を対象にしたコンクールなどで見かけるが、ペダルはある程度扱えても、それによって無理な姿勢で鍵盤を弾き、余分な力が入って演奏に悪影響が出てしまっては何の意味もない。
いずれにせよ、いろいろ試してみてその子に一番合った方法と曲を選ぶのがよいのではないだろうか。
「横山幸雄ピアノQ&A136 上 part 5 ペダルの秘訣」
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