楽器の事典ヴァイオリン 2章 オールド・ヴァイオリンの名器 43 ガルネリ・デル・ジェス 

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ガルネリ・デル・ジェス 

 ガルネリ・ファミリーの傑出したヴァイオリンーメーカーで、ストラディヴァリウスと並ぶ名器を生み出した天才である。
 フル・ネームは、バルトロメオ・ジュゼッペ・ガルネリという長いもので、さきに述べた通り、ジュゼッペ・ジョヴァンニ・バティスタ・ガルネリという、さらに長い名前の2代目の息子、つまりアンドレア・ガルネリの孫である。                  
 通称、ガルネリ・デル・ジェスあるいはただデル・ジェスとよばれているが、その呼称の根源は次の通りである。
 彼は、敬虔なキリスト教徒で、ヴァイオリンのラベルに十字架の印とI.H.Sの頭文字を入れた。このモノグラム(組合わせ文字)は、ラテン語の "IESUMHABEMUS SOCIUM"  の頭文字を取ったもので、その意味は ー人類の救世主・キリストー である。そのため、イタリアでデル・ジェスとよばれるようになったという。 


楽器の事典ヴァイオリン 1995年12月20日発行 無断転載禁止



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