楽器の事典ヴァイオリン 2章 オールド・ヴァイオリンの名器 52 パガニーニとデル・ジェス

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パガニーニとデル・ジェス

 デル・ジェスの卓越した性能を発見して世に知らしめたのは、古今東西で最高のヴァイオリン奏者であったパガニーニである。
 パガニーニは、1799年、つまり15才の時に、1742年作のガルネリ・デル・ジェスをもらい、終生つまり41年間この「カノン」と名付けられた楽器を愛用した。年数を計算すると、このヴァイオリンは作られてから57年経っていることとなる。多分、充分に成熟していたのであろう。彼は、その後、演奏家および作曲家として大成功をおさめ、ストラディヴァリウスなどの数本の名器を求めたが、最終的には
常にこのガルネリの「カノン」を弾いたと伝えられている。


楽器の事典ヴァイオリン 1995年12月20日発行 無断転載禁止



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