
ニコロ・アマティ
最も偉大なアマティは、二コロであった。二コロは1596年の12月3日に生まれ、その生涯をクレモナで過ごし、1684年4月12日に88歳で死んだ。
二コロの妻であるルクレツィア・パレアリは、彼よりも長生きして、1703年にこの世を去っている。夫婦は3人の娘と5人の息子をもうけたが、その息子の1人が、ヒエロニムス(ジロラモ)二世で、ヴァイオリンの製作者となった。
二コロ・アマティは生涯をかけてクレモナの栄光を不朽のものとするために、同時代のヴァイオリン製作者たちの教育に尽したが、皮肉にも五人の息子のうちのただ1人しかその技術を受け継ぐことができなかったのである。
楽器の事典ヴァイオリン 1995年12月20日発行 無断転載禁止
▶︎▶︎▶︎2章 12 ニコロ・アマティの名声
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