
アマティ家のヴァイオリン
アンドレア・アマティと彼に続くアマティ家の人びとは、大小2種類の大きさのヴァイオリンを作った。いずれも同じ優雅なデザインで、共鳴胴が美しく膨んでおり、エッジは狭く、極めて優美に仕上げられている。象眼飾りは巧妙にデザインされており、スクロールも優雅である。f字孔は、アンドレアの場合は少し古風で武骨であったが、二コロのf字孔は祖父ほど大きくはなく、直線的な魅力のあるものに仕上げられていた。さらに、ニスには常に黄色のシェードがつけられており、その色は金色から金褐色までとさまざまで、時には琥珀色のものもあった。楽器の事典ヴァイオリン 1995年12月20日発行 無断転載禁止
▶︎▶︎▶︎2章 4 ヴァイオリンの大小
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