楽器の事典ヴァイオリン 第1章 ヴァイオリンの誕生とその時代による変遷 43 日本のヴァイオリン

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[画像]鈴木バイオリン 楽器フェアー 1991年

        
日本のヴァイオリン

 わが国のヴァイオリン製作の元祖は、19世紀の末期、正確には1888年に、鈴木バイオリンの創始者である鈴木政吉翁が、当時の名古屋の師範学校(現在の愛知教育大学)に在学中の甘利氏の楽器を見本にして作り上げられたと伝えられている。
 その後、鈴木バイオリンは、さきに述べた通り、第一次世界大戦の影響で大躍進を遂げるのであるが、その当時の他のメーカーとしては、定かではないが、宮本金八、遠藤周孝、菅沼源太郎および峯沢宮藏、峯沢泰三、峯沢峯造などが記録されている。なお、宮本金八の作品は、当時のヴァイオリン奏者の育ての親であったモギレフスキーに高く評価され、ヴァイオリンの本家であるイタリアのムッソリーニに贈呈されたことも知られている。


楽器の事典ヴァイオリン 1995年12月20日発行 無断転載禁止


▶︎▶︎▶︎第1章 44 ヴァイオリンの才能教育
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