フェルチオ・ブゾーニ国際ピアノコンクール

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申込締切日が2020年6月10日に延長されています。詳細は主催者HPをご確認下さい

都市

イタリア/ポルツァーノ

日程
2020年8月(予選)2021年8月(本選)※詳細は2020年に1月公開予定

申込締切日
2020年4月

審査部門
ピアノ

年齢制限
1990年1月1日~2004年12月31日生まれ

賞(通貨:ユーロ
1 位:22,000 
2 位:10,000 
3 位:5,000 
4 位:4,000 
5 位:3,000 
6 位:2,500  
特別賞:ジュニア審査員賞、聴衆賞、アリス・タルタロッティ賞、ハイドンオーケストラ賞 他
その他、国際的な音楽フェスティバルやホールでのコンサートの機会などが与えられる。

会場
C. モンテヴェルディ音楽院、ボルツァーノの市立劇場(2019 年時点)

参加料
150ユーロ(2019年時点)

審査員
後日発表

備考
2002 年より予選・本選を隔年で開催
出場者には一部滞在費などの補助あり 関連事業としてフェルチオ・ブゾーニ国際ピアノフェスティバルを実施(次回は2020 年4 月に情報公開予定)


 Ferruccio Busoni International Piano Competition Foundation
Administrative Office
Piazza Domenicani, 25 39100 Bolzano, Italia
Tel:(+39)0471-976-568  Fax:(+39)0471-326-127
info@concorsobusoni.it
www.concorsobusoni.it

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月刊ショパン2017年12月号 p.48より転載
世界のコンクール便り vol.53 文/アーリンク明美

第61回 フェルッチョ・ブゾーニ国際ピアノコンクール

「イタリアは、国際ピアノコンクールを訪ねながら歩いて縦断できる」と表現されるほどその数が多く、現在は140近くあると言われている。そのイタリアの中で最も長い歴史と権威があるのが、ボルツァーノで1949年以来毎年開催されている『ブゾーニ国際ピアノコンクール』。1950年代にはイェルク・デームスやマルタ・アルゲリッチといった巨匠が優勝し、優勝を出さないことも多いこのコンクールだが、前回は第3回高松国際ピアノコンクール覇者のムン・ジヨンが優勝し、今回は20歳のイヴァン・クルパンの優勝という結果で幕を閉じた。私が現地で聴いたのはソロファイナルだけだが、彼にはグランドファイナルまでたどり着いてほしいと願っていたので、私も嬉しい。

このコンクールが毎年行われているのに変わりはないが、2002年よりシステムが変更。1年目はフェスティバルに併せて予選が行われ、2年目は本選(セミファイナル、ファイナル)と、コンクールが2年に掛けて行われるというユニークなもの。今年行われた本選は、セミファイナル(日本人4名を含む27名、内3名棄権)、ソロファイナル(12名)、室内楽ファイナル(ピアノ五重奏、6名)、グランドファイナル(ピアノ協奏曲、3名)の4段階で審査された。ここは透明性を確保するため、審査員の採点をウェブサイトで公表している。
ブゾーニの名にちなんだコンクールということで、セミファイナルで彼のオリジナル作品、ソロファイナルでは彼の編曲を演奏するのが課題の一つ。今回は初めて、近・現代音楽のコンクールとして世界的に有名な、フランスの『オルレアン国際ピアノコンクール』の協力で21世紀に作曲された13曲が提供され、ソロファイナルにおいて、そのうちの1曲を披露するのも課題だった。唯一ジェラール・ペソン氏(フランス、1958年生)の《判じ絵Ⅱ》を選曲した深見まどかさんは、この難曲を暗譜でみごとに演奏し、『現代曲最優秀演奏賞』を受賞。
来年は、8月21日(火)〜31日(金)に予選が行われる予定。


フェルッチョ・ブゾーニ国際ピアノコンクール①.pngフェルッチョ・ブゾーニ国際ピアノコンクール②.png
左:皆に祝福され、とても嬉しそうな表情のイヴァン・クルパン。将来がますます楽しみな20歳。今年の審査委員長は、児玉麻理さん(右から2番目)が務められた
右:偶然にも3名全員がベートーヴェンを選択したグランドファイナル。ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団(指揮:アルヴォ・ヴォルマー)とベートーヴェンの《ピアノ協奏曲第4番》を共演する2位のウォン・ジェヨン(他の二人は第5番を選択)。彼は併せて聴衆賞も受賞

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