リナ・サラ・ガロ国際ピアノコンクール

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こちらのコンクールは2022年に延期となりました。詳細は主催者HPをご確認ください。

都市

イタリア/モンツァ

日程
2020 年9 月27 日~ 10 月4 日

申込締切日
2018年4月10日(2018年時)

審査部門
ピアノ

年齢制限
1987 年10 月15 日以降に生まれた者(2018年時)

賞(通貨:ユーロ
1 位:15,000 
2 位:7,500 
3 位:5,000(2018 年時)

開催周期
2年ごと

次回開催
2020年


 Rina Sala Gallo International Piano Competition
Via Frisi 23 20900 MONZA (MB)Italia
Tel:(+39)334-7389372
info@concorsosalagallo.it
www.concorsosalagallo.it

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月刊ショパン2019年1月 p.79より転載
世界のコンクール便り vol.25
文/アーリンク明美 (ピアニスト/アーリンク=アルゲリッチ財団)

第25回リナ・サラ・ガロ国際ピアノコンクール
1位 イーゴリ・アンドレエフ(30歳、ロシア)+聴衆賞
2位 ハンス・H・ソ(28歳、韓国)+クリティック賞
3位 リン・イェ(26歳、中国)
バッハ賞 クヌート・ハンセン(25歳、ドイツ)

リナ・サラ・ガロ国際ピアノコンクール.png

 第25回リナ・サラ・ガロ国際コンクールが、ミラノ の北東約15kmに位置する美しい古都モンツァで10月に開催された。ピアニストのリナ・サラ・ガロとアルトゥーロ・ベネデッテイーミケランジェリによって創設されたこのコンクールは、1947年に第一回が開催され、 1970年からは二年ごとに実施されている、イタリアで最も長い歴史を持つ国際ピアノコンクールの一つ。これまでにアンジェラ・ヒューイットやアンナ・ヴィニツカヤをはじめ、日本人の笠原みどり、岡本愛子、藤井一興、花房晴美、小山京子らといった入賞者が名を連ねる。記念すべき25回目のコンクールは、現代を代表するピアニスト・指揮者の一人、ウラディミール・アシュケナージが審査委員長を務めた。それゆえか、 数々の輝かしい受賞歴があるピアニストたちが多数応募し、予備予選を通過した27名(内5名棄権)が、一次予選で古典ソナタ一曲と、ショパンの作品一曲を競演。ここでは、二次予選でベートーヴェンのソナタ一曲とロマン派の作曲家の大曲を一曲、やっとセミファイナルで20世紀以降に作曲された一曲以上を含むという、華麗な演奏技巧だけでなく、音楽性も伴わなければ難しい課題曲で構成されている。
写真は、ファイナルでミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団(アンドレア・オットーネ指揮) とチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番を共演する、イーゴリ・アンドレエフさん。 欧州のコンクール公式ピアノとして使用される機会が増えてきた、ファツィオリ

リナ・サラ・ガロ国際ピアノコンクール2.png

 ファイナリストの三人は、なんと全員チャイコフスキー:《ピアノ協奏曲第一番》を選択。
 優勝は、イーゴリ・アンドレエフ。彼の美音は一次予選から抜きんでており、ファイナルではルバートをきかせてロマンティックに表現。
 二位のハンス・H・ソの特筆すべきは、各ラウンドにおいての演奏の完成度。静と動を見事に表現し、J・S・バッハ=シロティ:《プレリュードロ短調》の非現実的な美しさには感動した。
 三位は、特に一次予選の演奏が素晴らしかったリン・イェ。彼の音楽的なハイドンのソナタには一音目から引き込まれた。
 バッハ賞を受賞したクヌート・ハンセンのドイツ語圏作曲家の解釈は大変興味深かった。 日本人唯一のセミファイナリスト、齊藤一也の今後の活躍にも期待したい。
写真は、入賞者(左から):イーゴリ・アンドレエフさん(1位)、ハンス・H・ソさん(2 位)、リン・イエさん(3位)
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