こんにゃく座『遠野物語』稽古場レポート

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こんにゃく座の新作オペラ『遠野物語』。2月7日から始まる本作品の見どころは大きく3つ。まずひとつは3人の作曲家による共同作曲であるということ。今回作曲を担当する吉川和夫さん、萩京子さん、寺嶋陸也さんの3人は「緋国民楽派(ひこくみんがくは)」という同人も組んでいる。3人で『遠野物語』の舞台、岩手県遠野市に滞在したこともあるという。「ひとつのオペラを共同作曲するということは決して楽なことではないが、プラスになることも多い。3人の化学反応が楽しみ」と萩さんは話す。

萩京子萩 京子さん(こんにゃく座音楽監督)


ふたつ目の見どころは書き下ろしの台本。手掛けるのは劇作家・長田(おさだ)育恵さんでこんにゃく座では初登場。「あの世とこの世、現実世界と不思議な世界といった境界線を跨ぐ作品を得意とされている長田さんに、ぜひ『遠野物語』をお願いしたかった」と話す萩さん。「3人の方が作曲される台本をどうやって書いたらいいのか……!」と長田さんは初め戸惑いもあったというが、期待を上回る台本が出来上がり、稽古も順調だ。

こんにゃく座『遠野物語』稽古と作曲が同時進行しているので、稽古中にも次から次へと楽譜が届き、音の修正も続々と入る


この日は今回演出を担当する眞鍋卓嗣(たかし)さんが立ち会っての稽古を見学した。劇団俳優座の眞鍋さんによる演出という点が3つ目の見どころだ。眞鍋さんがこんにゃく座で演出するのは3年前の『Opera club Macbeth』に続いて2度目となる。役者たちと意見を交換しながら細かいシーンにもしっかりと時間をかけて作り上げていく様子が印象的だった。
チケットは好評発売中。『遠野物語』特集ページや稽古場日誌などコンテンツたっぷりのこんにゃく座HPはこちら

こんにゃく座『遠野物語』劇中の1シーン、餅の食べ方についてアイデアを共有し合う。集中した熱の高い稽古だが、笑いも絶えない


こんにゃく座『遠野物語』癖のある"岩手弁"のせりふも難なくこなす姿は、見るものを一気に『遠野物語』の世界へと引き込む




<公演情報>
オペラシアターこんにゃく座公演
オペラ『遠野物語』<新作初演>
日時:2019年2月7日(木)~17日(日)
会場:俳優座劇場
チケット:
一般6,000円
一般ペア11,000円
学生2,000円(当日要学生証)
トクマルシート4,000円(平日のみ/場所・枚数限定/こんにゃく座のみ取り扱い) 
U25席3,500円(鑑賞時25歳以下/平日のみ/当日要身分証明書)
お問合せ:オペラシアターこんにゃく座 044-930-1720







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