楽器の事典ヴァイオリン 2章 オールド・ヴァイオリンの名器 1 導入

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導入

 ヴァイオリンの元祖と称せられるアンドレア・アマティの楽器がイタリアとヨーロッパ諸国で有名になったのは、その形態が驚くほど優美で、音色もずば抜けて甘美であったためである。
 彼は、ブレッシアのヴァイオリンの製作者たちと異って、ヴァイオリンの姿の美しさがその価値を高めるということを知っていた。さらにヴァイオリンの各部の仕上げの繊細さもその美しさを増すということも熟知していた。これは、当時としては新しい考えで、その後のクレモナのすべての優れたヴァイオリン製作者たちに受け継がれた。(ただし美しい音と響きに重点的に関心を抱いていたガルネリ・デス・ジェスは例外である。)


楽器の事典ヴァイオリン 1995年12月20日発行 無断転載禁止


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