セザール・フランク国際ピアノコンクール

HOME > メディア > 国際コンクール[海外] > セザール・フランク国際ピアノコンクール
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「日本の世界の音楽コンクール全ガイド」もくじはこちら
「日本の世界の音楽コンクール全ガイド2020年版」本の詳細はこちら

※2016年時

都市

ベルギー/クラーイネム

日程

2016年12月16日~18日

審査部門

ピアノ 

年齢制限 

21歳以下
カテゴリーA:10歳以下
カテゴリーB:11歳~13歳
カテゴリーC:14歳~16歳
カテゴリーD:17歳~21歳


賞(通貨
:ユーロ

カテゴリーA: 1位:100 2位:50 3位:フィリップ・ラスキンのマスタークラス
カテゴリーB:   1位:200 2位:80 3位:フィリップ・ラスキンのマスタークラス
カテゴリーC:   1位:300 2位:100 3位:フィリップ・ラスキンのマスタークラス
カテゴリーD:   1位:1,000 2位:250 3位:フィリップ・ラスキンのマスタークラス


開催周期

毎年

次回開催

2017年
2018年
2019年
2020年


 César Franck International Piano Competition

Tel:(+32)2-721-28-06
info@delijsterbes.be  
https://www.cfipc.com/

「日本の世界の音楽コンクール全ガイド」もくじはこちら
「日本の世界の音楽コンクール全ガイド2020年版」本の詳細はこちら


月刊ショパン 2017年3月号 p.108より転載
世界のコンクール便り vol.44  
文/アーリンク明美 (ピアニスト/アーリンク=アルゲリッチ財団)

第4回セザール・フランク国際ピアノコンクール
カテゴリーD(17~21歳)
1位 ピエール=カルミーネ・ガルツィッロ(21歳、イタリア)
2位 アンドレア・モルテーニ(18歳、イタリア)
3位 ワウター・ファルフェケンス(19歳、ベルギー)

セザールフランク1.png
写真は、芸術監督であるフィリップ・ラスキン氏と、世界の一流音楽家と共演を重ねハーゲン弦楽四重奏団のチェリストであるクレメンス・ハーゲン氏が、オープンニングコンサートを飾った

セザールフランク2.png

フランスに帰化してパリを中心に活躍し、フランス人作曲家というイメージもあるセザール・フランクは、ベルギー出身。その彼の名にちなんだ『セザール・フランク国際ピアノコンクール』が、ベルギーの首都ブリュッセルの東に隣接するクラーイネムという静粛した雰囲気の町で、2013年から毎年12月に開催されている。 
 今回の審査員は、審査委員長のパーヴェル・ギリロフ氏をはじめ、ヴィンチェンツォ・バルツァーニ氏、アンドレアス・フレーリヒ氏、スヴェトラーナ・エガニアン氏ら。ここでは恒例イベントとして、過去の入賞者に加え、審査員らによるコンサートがコンクールと同時期に開かれている。
 このコンクールは年齢別にAからDの4つのカテゴリーに分かれており、最年長組のカテゴリーDの年齢制限が17〜21歳なので、これは若いピアニストのためのコンクールと言える。プログラムは自由で、時間制限があるのみ。必須ではないが、ベルギー人作曲家の
作品を演奏することを推奨されている。予備審査はないが、参加者が計50名に制限されており、先着順で参加受付が締め切られるというシステム。最終的に24ヵ国から、カテゴリーAへは7名(内2名棄権)、カテゴリーBへは12名(内1名棄権)、カテゴリーCへは15名(内1名棄権)、カテゴリーDへは16名(内2名棄権)が参加した。
写真は、審査員とカテゴリーD第1位のピエール=カルミーネ・ガルツィッロ。左から(敬称略)、スヴェトラーナ・エガニアン、ユーリ・ボグダノフ、ガルツィッロ、フィリップ・ラスキン、パーヴェル・ギリロフ、メルタラ・サラザール
 
セザールフランク3.png
 カテゴリーDの結果は、ファイナルでラフマニノフの《音の絵》作品33の3を深い温かみのある音で奏で、イメージがとてもよく伝わってきたリストの《死の舞踏》等、各曲をみごとに弾き分けたイタリア人のピエール=カルミーネ・ガルツィッロ(21歳)が1位、並びに全カテゴリー総合1位に値するセザール・フランク国際ピアノコンクール賞、聴衆賞も受賞。2位は同じくイタリアのアンドレア・モルテーニ、3位はベルギーのワウター・ファルフェケンス。
 次回はドミトリー・バシキーロフ氏を審査委員長に迎え、今年12月15〜17日に予定されている。
写真は、カテゴリーA第1位、ドイツ在住の三堀菜々子さんと、カテゴリーB第1位のエンリコ=ノエル・ツモレックさん(ハンガリー)。三堀さんは審査員のバルツァーニ氏から招待を受け、ミラノでの演奏機会を得た
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 
KAWAI
YAMAHA WEBSITE