都立向丘高等学校 剣道部
向丘高校は、文京区にある都立高校だ。以前この学校の女子バレーボール部にも取材で訪れているので、気になる方はこちらから見て欲しい(向丘高校女子バレーボール部)。 今回は剣道部の取材に訪れた。2016年のインターハイ予選では、東京都ベスト16に輝いた実力校。日々躍進を続けるその秘密を探ってみた。基本を大事に
向丘高校の練習は、とにかく基本を大事にする。 「基本がとにかく大事かなと思っていて、切り返しなどをとにかく繰り返しています」と主将の野田は話す。 [caption id="attachment_1836" align="alignnone" width="3456"]

中心となっていくのは主将の野田・副主将の重田
チームの中心は主将の野田と副主将の重田。顧問はこの二人を対照的なふたりという。 「野田は前に出る推進力・圧に光るものがある。持って生まれた体幹もあるのでしょう。重田は対照的に努力の人。日々の取り組みの積み重ねが今の姿と繋がっていますね」 野田はこの推進力の強さに関し、「前に出るには左足で踏み切って前に飛ぶということが重要だと思っていて、稽古以外の時でも時間があれば、ダッシュを中心とした走り込みを行っています。ちょうど家の近所にいい感じの坂があるので利用していますね」 顧問に「持って生まれた体幹」と言われながらも努力を惜しまないこの姿勢、素直に「主将の器をもっているな」という印象を筆者は受けた。 一方重田は、朝誰よりも早くきて道場の掃除など欠かさずにやっているという。「剣道を始めた頃、物を大事に扱いなさいという教えを受けたので、今でもそれをやっているだけです」と恥ずかしそうに話していたが、そういったことの積み重ねが精神面の成長に繋がっているのだろう。 [caption id="attachment_1838" align="alignnone" width="3456"]
チームワークの良さを中心として都内ベスト8、そして関東大会へ
この剣道部の良さは、チームワークの良さだと語る。そして次に目指すのは今年を上回る都内ベスト8、そして関東大会だ。 「前回のインターハイ予選で都大会ベスト16という形で終わってしまったんですけど、その負けてしまった試合も最後は惜しくて、最後のそういうところで一本をとれるように、貪欲に、執念をもって、強い気持ちをもって次の大会に臨みたいです」と野田。 そこまで勝ち上がる鍵は設定の速さだという。 「例えば引き技から引いたあとにすぐ自分から入るというのが全体的に遅いと思うので、そこを速くして、自分が主導権を握って攻めて打つということを頑張りたいと思います」 剣道は高体連所属の部活動の中でも、都立高校の活躍がめざましい種目。津坂顧問が「都が行ってる文化・スポーツ等特別推薦枠、そして都立の指導者の方々の頑張りが実を結んでいるのでしょう」と語るように向丘高校にも必ずチャンスはある。今ある目標に向かい、精一杯剣道に打ち込んで欲しいと願う。 (文・取材◎伊藤文人) 〔学校情報〕 都立向丘高等学校 〒113-0023 東京都文京区向丘1-11-18 アクセス:◆都営三田線「白山駅」から7分 ◆東京メトロ南北線「本駒込駅」から5 分 ◆東京メトロ千代田線「千駄木駅」から12分



