楽器の事典ピアノ 第3章 世界の代表的ブランド 欧米遍 〈フランス〉

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世界的な名声を勝ち得た名器とその系譜
 

〈フランス〉

 フランスのピアノの全盛期は、一八〇三年から一八五五年までのわずかな期間であった。しかしながら、エラール、プレイエル、ヘルツおよびガボーなど、ショパン時代のコンサートホールを支配し、フランスの宮廷風の優美なデザインで、洗練された音色を持つ幾多の名器が作り出された。
 ショパンはプレイエルのピアノを絶賛し、この楽器以外で演奏することを拒んだと記録されているし、ショパンの名奏者だったアルフレッド・コルトーもこの楽器を愛用したと伝えられている。失われたものを追憶してみることはムダなことのように思えるが、ロマンティックな時代のピアノ音楽に使われたピアノを探ってみることも何かの役に立つだろう。
 なお、以下述べる過去のフランスの名器の一部は、現在、ドイツのピアノメーカーの手で細々と作り続けられている。

改訂 楽器の事典ピアノ 平成2年1月30日発行 無断転載禁止


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