楽器の事典ピアノ 第2章 黄金期を迎えた19世紀・20世紀 扉

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[画像]浮世絵に描かれた琴


ピアノの先祖といわれている楽器 2 琴

 日本や中国の琴、および箏(いずれもこと)は、その構造上、ヨーロッパのチターに類似しているため、楽器の分類のうえではロングチターと呼ばれている。その演奏法は、あとで述べるサルトリーに似ているし、その琴柱(ことし)、つまり移動できるブリッジの構造はピタゴラスの作ったモノコードの元祖のようなものである。それ故、琴は、クラビコードおよびチェンバロの先祖であると考えられ、ピアノの誕生に関係があるように論じられている。中国の最古の琴の記録はB.C.1100年頃で、孔子の時代には寺院や宮廷の儀式用の楽器として盛んに使われたと記録されている。この頃の弦は50本もあったが、B.C.3世紀頃に25本となり、5〜7本のものも現れたと伝えられる。現在の日本の琴は13弦であるが、正倉院御物の美しい琴(5世紀)は5弦である。




改訂 楽器の事典ピアノ 平成2年1月30日発行 無断転載禁止


▶︎▶︎▶︎第2章 黄金期を迎えた19世紀・20世紀 1 大きな飛躍をみせた19世紀のピアノ

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