パデレフスキ国際ピアノコンクール

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※2019年時

都市

ポーランド/ブィドゴシュチュ

日程
2019 年11 月10 日~ 24 日

申込締切
2019 年4 月20 日

審査部門
ピアノ

年齢制限
1987 年~ 2003 年の間に生まれた者

賞(通貨:ユーロ
1 位:30,000 
2 位:15,000 
3 位:7,000

開催周期
3年ごと

次回開催
2022年


 Paderewski International Piano Competition
ul. Ks. Piotra Skargi 7 85-018 Bydgoszcz, Poland
Tel:(+48)52-327-0291
Fax:(+48)52-327-0291
info@paderewskicompetition.pl 
konkurspaderewskiego.pl

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月刊ショパン2016年1月 p.80より転載
世界のコンクール便り vol.42 文/アーリンク明美

第10回 パデレフスキ国際ピアノコンクール

パデレフスキ国際ピアノコンクール①.png国際的ピアニスト、作曲家、そしてポーランドの首相であったイグナツィ・ヤン・パデレフスキを記念して1961年に開催されて以来、今回で第10回を迎えたパデレフスキ国際ピアノコンクール。ポーランドではショパンコンクールに次いで大々的に行われ、世界的に見ても重要なコンクールの一つ。現在の優勝賞金はトップレベルの3万ユーロ、そして今回初めてカワイ、スタインウェイ、ファツィオリ、ヤマハの4社のピアノが公式ピアノとして使用された。
164名の応募者の中から予備予選に通過した56名(内9名棄権)が熱演を繰り広げ、私はその1次予選を堪能した。


パデレフスキ国際ピアノコンクール.png結果は、16歳の韓国人イ・ヒョクがラフマニノフ《ピアノ協奏曲第2番》を演奏して優勝! 彼は10月に北京で行われたアルトゥール・ルービンシュタインコンクール国際青少年ピアノコンクールで特別賞を受賞している。レベルが高いコンクールにおいては特に、ピアニスト自身のコンディション、プログラム、他の参加者によるだけでなく、審査員の好みなどによっても結果が左右する。これがコンクールの魅力でもあり、難しさだ。
2位はクレメンティ《ソナタ》が特に印象に残っている、ポーランド人ヤクブ・クスズリク。彼はパデレフスキの《ピアノ協奏曲》を快演!1次の1曲目のリゲティ《ムジカ・リチェルカータ》の冒頭からすでに何かを感じさせられた、ロシア人スヴェトラーナ・アンドレーエヴァはブラームスの《ピアノ協奏曲第1番》を演奏して3位。ファイナリストのポーランド人エルジビエタ・ビリツカとロシア人ディーナ・イヴァノヴァは奨励賞を受賞。セミファイナルの課題曲であったポーランド人作曲家バルギエルスキ《スクランブル》の最優秀演奏賞は、カワイを選択し日本人で唯一セミファイナルに残った秋元孝介さんに与えられた。
芸術監督兼審査委員長であるピオトル・パレチニ氏は「これまでさまざまなコンクールを審査してきましたが、今回のようなレベルは稀です。この第10回のコンクールは芸術的には過去最高のレベルだと信じています。これは東京、モスクワなど、世界7ヵ所でライブ(状況によりDVD)審査を行った賜物だと思います」とご満悦であった。

右上は、ビドゴシチのパデレフスキ・フィルハーモニーホールでパデレフスキ・ポメラニアン・フィルハーモニー管弦楽団(指揮:タデウシュ・ストゥルガラ)とラフマニノフ《ピアノ協奏曲第2番》を協演するイ・ヒョク

左下は、特別賞を受賞した秋元孝介さん。「本番のホールの空間、そしてピアノからのインスピレーションをもとに、即興性、ひらめきを大切に演奏しました」

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