エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール

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こちらのコンクールはオンラインファイナルを行う予定です。
詳細は主催者HPをご確認下さい

都市

ドイツ/エトリンゲン

日程
2020 年8 月8日~16日

申込締切
2020 年4 月21 日

審査部門
ピアノ

年齢制限
カテゴリーA:2004 年8 月7 日以降に生まれた者
カテゴリーB:1999 年8 月7 日以降に生まれた者

賞(通貨:ユーロ
1 位:3,000 2 位:1,500 3 位:1,000 4 位:750 5 位:600(カテゴリーA)
1 位:6,000 2 位:3,000 3 位:1,500 4 位:1,250 5 位:1,000(カテゴリーB)

開催周期
2年ごと


 Ettlingen Int. Competition for Young Pianists
c/o Musikschule Pforzheimer Str. 25 76275 Ettlingen ,Germany
Tel:(+49)7243-101-448 Fax:(+49)7243-101-180
info@pianocompetition.org   www.pianocompetition.org


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月刊ショパン2016年10月 p.102より転載
世界のコンクール便り vol.39 
文/アーリンク明美 (ピアニスト/アーリンク=アルゲリッチ財団)

第15回エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール

エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール.png

 若いピアニストたちのための国際コンクールの〝元 祖〞といっても過言でない、『エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール』。年齢別にカテゴリーA(15歳以下)とB(20歳以下)に分けられ、1988年より2年ごとに開催されている。今回は55ヵ国から計303名、カテゴリーそれぞれに約150名のピアニストが応募した。その中で予備審査を通過したのは、カテゴリーAの45名(内1名棄権)とカテゴリーBの57名 (内4名棄権)。
 
過去の入賞者にラン・ランやユジャ・ワンがいるからか、中国人からの人気がダントツ。そしてカテゴリーAの参加者の約90パーセントはアジア系!
年齢制限の下限が設けられていないため、今回の一番若い参加者は、2009 年生まれのアンウェン・デン(オーストラリア)。今回特別賞を受賞した彼女は、今後 ジュリアードのプレカレッジで勉強するそうだ。
 私はカテゴリーBの1次予選の一部とファイナル、そしてカテゴリーA の1日目の7名の演奏を聴いた。 カテゴリーBはイヴァン・クルパン(1997年生/ クロアチア)が予想通り優勝。特にショパン《ソナタ 第2番》のフレージング、ラヴェル《夜のガスパール》の〈オンディーヌ〉の音が美しかった。2位は全体的にとても音楽的だったネイク・カンプレット(1996年生/スロヴェニア)。3位は聡明そうで、 将来が楽しみなユエウェン・ユ(2001年生/中国)。4 位は6年前にカテゴリーAで3位入賞し、今 回も一曲一曲を全身全霊で演奏したパク・コンウィ (1997年生/北朝鮮)。5位はジョルジオ・トリオーネ=バルトリ(1996年生/イタリア)。彼の歌のあるモーツァルト、リゲティの《ファンファーレ》 もリズミカルで楽しめた。
写真は、カテゴリーBの優勝者、イヴァン・クルパン(1997年生/クロアチア) 。 彼は優勝と併せて、EMCY賞とベーレンライター賞も受賞


エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール2.png

 残念ながら、私が聴いたカテゴリーAの7名からの入賞者は出なかった。おもしろいと思ったバーバラ・ タタラーゼ(2003年生/グルジア)が入賞しなかったのは惜しまれたが、大変レベルが高かったそうだ。入賞者の録画を拝見したが、皆素晴らしい!彼らの将来の活躍に注目したい。
写真は、カテゴリーBの入賞者(左から):1位のイヴァン・クルパン、2位のネ イク・カンプレット、3位のユエウェン・ユ、4位のパク・コンウィ、5 位のジョルジオ・トリオーネ=バルトリ、奨励賞のマルヴィン・ペッヒャー (ドイツ)、ハイドン賞のアンナ=イザベラ・ハンドラー(ドイツ)
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