マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール

HOME > メディア > 国際コンクール2020 > マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「日本の世界の音楽コンクール全ガイド」もくじはこちら
「日本の世界の音楽コンクール全ガイド2020年版」本の詳細はこちら

English

こちらのコンクールは2020年7月20~31日に延期となっています
詳細は主催者HPをご確認下さい

都市

スペイン/バルセロナ

日程
2020 年3 月21 日~ 4 月2 日

出場締切
2019 年12 月10 日

審査部門
ピアノ

年齢制限
17 歳以上28 歳以下(2020 年1 月1 日時点)

賞(通貨:ユーロ
1 位:25,000 
2 位:10,000 
3 位:6,000

開催周期
毎年

次回開催
2020年


 Concurs Internacional de Música Maria Canals de Barcelona
Carrer Palau de la Música, 4-6.08003 Barcelona,Spain
Tel:(+34)932-957-200
info@mariacanals.org
http://mariacanals.org

「日本の世界の音楽コンクール全ガイド」もくじはこちら
「日本の世界の音楽コンクール全ガイド2020年版」本の詳細はこちら






月刊ショパン2017年6月号 p.92より転載
世界のコンクール便り vol.47 文/アーリンク明美

第63回 マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール


マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール①.png1954年に創設され、スペインの国際コンクールで最も伝統があるマリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール。前回の第62回においては、佐藤彦大さんが第1位、桑原志織さんが第2位と、日本人2名が上位を占めた(2016年5月号参照)。

30ヵ国81名(内23名棄権)が臨んだ今回のコンクールでは、ベルリンに留学中の伏木唯さんが健闘してセミファイナルまで進んだ。「準備したソロの曲を全て演奏させていただけただけでも満足です」と伏木さん。今回は、特にラフマニノフ、グラナドスの情熱的な演奏に惹きこまれた、アルメニア人のレヴォン・アヴァギャンが優勝。2位は綺麗な音が魅力だった香港人のヒンヤット・ツァン。3位は音楽的かつ個性あふれるカナダ人のアナスタシア・リジコフ。弱冠18歳の彼女の将来に注目したい。

右上写真は、世界遺産にも登録されているカタルーニャ音楽堂のコンサートホールで、圧倒的なプロコフィエフの《ピアノ協奏曲第3番》を熱演するレヴォン・アヴァギャン


ファイナリスト3名全員が図らずも同じ曲を選択した、前回と前々回。「今年のファイナルは3つの異なる協奏曲が聴けるよ!」と、主催者のヴィヴァンコス氏の笑顔が印象的であった。
このコンクールの2次予選では、1995年以降に作曲された作品が課された。アメリカ人のジョイ(イアンジョー)・チャンは、2015年の浜松国際ピアノコンクールの課題であった委嘱作品、三輪眞弘さんの《「虹機械」はじまりのうた》を披露。この曲が大好きな彼は、浜松コンクールを機会に勉強して以来、コンサートでも弾いて、各地で好評を得ているとのこと。これは三輪さんはもちろん、浜松コンクールの関係者にとっても朗報であろう。浜松コンクールの委嘱作品といえば、2006年の徳山美奈子さんの《ムジカ・ナラ》も各国のコンクールで時々聴く。
コンクールへ参加する際、「入賞したい」と応募する方がほとんどであると推察する。ここでは、コンクールに並行し、2次予選・セミファイナルに進めなかったピアニストに対し、コンサートや地元の生徒を対象にマスタークラスをする機会も与えられている。参加者たちはこれらの体験を通し、新たな発見や出逢いもあっただろう。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 
KAWAI
YAMAHA WEBSITE