ゲザ・アンダ国際ピアノコンクール

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※2018年時

都市

スイス/チューリッヒ

日程
2018 年6 月3 日~ 12 日

申込期間
2018 年1 月31 日

審査部門
ピアノ

年齢制限
1991 年12 月31 日以降に生まれた者

賞(通貨:スイスフラン
1 位:30,000 
2 位:20,000 
3 位:20,000

開催周期
3年ごと

次回開催
2021年


 Clara Haskil International Piano Competiton
rue du Conseil 31/P.O.Box 234/1800 Vevey 1 Switzerland
Tel:(+41)21-922-6704   Fax: (+41)21-721-1367
info@clara-haskil.ch
www.clara-haskil.ch

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月刊ショパン2018年8月号 p.80より転載
世界のコンクール便り vol.61 文/アーリンク明美

第14回 ゲザ・アンダ国際ピアノコンクール

6月前半にスイスのチューリッヒ/ヴィンタートゥールで行われた第14回ゲザ・アンダ国際ピアノコンクールは、クレア・フアンチが優勝という形で幕を閉じた。筆者はセミファイナル(モーツァルトのピアノ協奏曲)のみを、ヴィンタートゥールの市庁舎のホールで聴くことができた。

ゲザ・アンダ国際ピアノコンクール①.png

優勝のフアンチは、唯一24番ハ短調を選択。彼女の演奏は約8年ぶりに聴いたのだが、なんとも美しい音色で奏でられた、歌のある演奏に初めから聴き入った。フアンチに初めて出会ったのは2006年の浜松国際ピアノコンクール。当時、中村紘子氏も「彼女は特別なのよ」と仰っていたことを思い出した。他の5名のセミファイナリストの演奏も素晴らしく、 ファイナル進出こそ叶わなかったものの、繊細でユニークなキム・ホンギの演奏もおもしろかった。

写真は、ファイナルで、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団(指揮:クリスチャン・ツァハリアス)とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を共演する、優勝のクレア・フアンチ

ハンガリー人で1943年にスイスに亡命した20世紀を代表する大ピアニスト、ゲザ・アンダ。彼の名に因み、1979年から3年毎に行われ、これまでに日本人の藤原由紀乃、今峰由香、岩井美子、河村尚子、奥村友美氏も入賞している。今回のコンクールには120名の応募があり、予選に通過した40名(内9名棄権)が一次予選に臨んだ。このコンクール創設の主な目的は、入賞者のさらなるキャリアのサポート。副賞として、ヨーロッパを中心とした多数のコンサートの機会が与えられる。

ゲザ・アンダ国際ピアノコンクール②.png 参加者たちはゲザ・アンダ自身が得意とした古典、ロマン派、バルトークの曲を中心といたプログラム(4〜5時間のソロと、3つの協奏曲)を用意してコンクールに臨み、各ラウンド前(セミファイナル以外)に審査員に指定された曲を演奏しなければならない。コンクールとしてはめずらしいスタイルだ。このコンクールも2次からライブ配信が行われ、これを視聴して私に連絡をしてきたマネージメントもあった。現在はインターネットを通じてより多くの人に演奏を聴いてもらえる時代だ。チャンスの扉を開く鍵がどこに転がっているのか分からない。

写真は、ファイナルで、ブラームスのピアノ協奏曲第1番を演奏する、2位のパク・ジョンハイ。今回は、3位のセルゲイ・タニンもこの大曲を披露した
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