編集部伊藤の珍部黙示録第8回千代田女学園中学・高等学校香道部

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編集部伊藤の珍部黙示録第8回千代田女学園中学・高等学校香道部

こんにちは! 編集部の伊藤です。突然なのですが、みなさんは部屋でお香を焚いたりしますか?自分はエスニック系のお香を焚いたりするんですが、結構リラックスできるんですよ。普段はチャンダンっていう一番スタンダードな匂いのお香を買っています。いい匂いって心が落ち着きますよね?(火の始末だけ、ご用心!) さてさて、本日取材してきたのは、その「香り」を扱う部活動「香道部」です。日本古来から伝わる香道の文化と、女子校ならではのおしとやかな礼儀作法を学びながら、部活動に励む部員のみなさん。 珍部黙示録第9回。千代田女学園の香道部をご覧ください!

香道とその歴史

香道という言葉自体初めて聞く人も多いのと思うので、少し香道について勉強しましょうか。 香道では、香木と呼ばれる香りのある木を燃やします。これは天然のもの、つまり自然界でできるもので、なかなか高価なものです。 また、その歴史は平安時代にまでさかのぼることができます。貴族たちの華やかな文化のひとつとしてたしなまれていたそうです。 [caption id="attachment_835" align="alignnone" width="600"]出典:http://monalisa15.blog54.fc2.com/blog-entry-728.html?sp 出典:http://monalisa15.blog54.fc2.com/blog-entry-728.html?sp[/caption] 当時、性別が違えばすぐに顔を合わせるということなどできなかった時代です。顔が見えないまま会話や歌を詠んでいたわけですが、その人が身にまとっている”香り”は御簾(みす)越しにも漂ってくるわけですね。 「あ、この香りはきっと○○様だわ」 と、香りでその人のことを判別していたらしいです(なんだか超ロマンチックじゃないですか! )。 その後、長い年月をかけて現在までに至り、作法とたしなみを併せ持った、香道という日本独特の文化が確立されます。

香りのソムリエ!

それでは、実際に部員のみなさんはどんな活動をしているのでしょう? 普段はお作法を学んだり、さまざまな香りを楽しんだりしています。部員たちは、いわば香りのソムリエ。経験を積めば、さまざまな種類の香りをバッチリと聞き分けられるようになります。 [caption id="attachment_828" align="alignnone" width="944"]スクリーンショット 0028-06-29 午後1.42.15 香りを「聞く」部員[/caption] 今、「聞きわける」という言葉を使いましたが、香道では、香りを「嗅ぐ」ではなく「聞く」と言います。なんだか言葉からすでに上品ですね〜。 この日は鶴亀香というお手前を見せてもらいました。 本当にわかりやすい言い方をさせてもらうと、「香りあてゲーム」です! 最初に鶴の香りを聞き、後から回ってくる2種類のうちどちらが鶴の香りかを聞き当てます。堅苦しいイメージがありましたが、意外と楽しめる要素もあるんですね! https://youtu.be/0JsN83TrmX0 香りはこのように聞きます。顔を横にしているのは吸った香りを吐き出すため。灰が飛ばないようにするためのマナーです。 https://youtu.be/C5tqx_zYbVU ちなみに、顧問の先生を含め、みなさんが鶴亀香の香りをばっちり当てていました! また、今回香元(お香をたてる係)を担当した部長の宮本さん(高校2年)、先生より「とてもいい香りが立っていた」と褒められていました?

香道のおもしろさ

やはりみなさん、この学校に入って香道という存在をはじめて知ったようです。 では、いったいどんなところにおもしろさを感じているんでしょうか? まず、五等分というのがおもしろいそうです! [caption id="attachment_846" align="alignnone" width="800"]IMG_3178 五等分にされた灰[/caption] これ、香木を燃やすときに使う器なのですが、灰が入れてあるんですね。その灰をきっちり五等分に分けます。 https://youtu.be/T0z1vnszDH8 こんな感じで綺麗に整えていきます。なんだかお寺の庭園みたいですね! この五等分を綺麗にできると部員のみなさんも嬉しいそうです。 あと、やはりいろいろな香りを聞き分けられるようになること。部長の宮本さんは、「中学生の頃は全部似たような香りであまり聞き分けられませんでしたが、最近は徐々に聞き分けられるようになってきたような気がします」と話してくれました。

香りでタイプスリップ!

今回香道部のみなさんに考えていただいた、香道のおもしろさです。けっこういい感じのキャッチフレーズだと思います! 「昔の人たちと同じ香りを聞いているんだなと思うと、平安時代がとても身近に感じられます」と高校2年の山田さん。香りひとつでいろいろな想像を掻き立てられるのは、なんだか不思議であり、素敵なことですね。 https://youtu.be/RKVGPpQwM-4 まとめ ① 香道は、平安時代から続き歴史ある文化である ② お作法を学びながらも、香りを聞き当てるお手前など、意外とゲームみたいな要素も! ③ 香りを聞くことによって、昔の時代にタイプスリップできる! 今回の香道部、いかがでしたでしょうか? お作法を学んでいるだけあって、インタビュー時のおしとやかな感じが印象的でした。そういったところもしっかりと身につくことが◎ですね? The部活!では、さまざまな部活動の情報をお待ちしております。取材の依頼などもどしどしご応募ください! thebukatsu@chopin.co.jp twitter:https://twitter.com/the_bukatsu 香道部のみなさん、ありがとうございました! 次回もお楽しみに〜。 IMG_3170
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