ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクール

HOME > メディア > 国際コンクール2020 > ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクール
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「日本の世界の音楽コンクール全ガイド」もくじはこちら
「日本の世界の音楽コンクール全ガイド2020年版」本の詳細はこちら

English

※2019年時

都市

フランス/パリ

日程
2019 年11 月8 日~ 16 日

申込締切
2019 年3 月17 日

審査部門
ピアノ(年によって異なる)

年齢制限
1989 年1 月1 日以降に生まれた者

賞(通貨:ユーロ
1位:25,000
2位:12,000
3位:6,000
4位:4,000
5位:3,000
6位:2,000


 Fondation Long-Thibaud
32, avenue Matignon-75008 Paris-France
Tel:(+33)1-4266-6680   
Fax:(+33)1-4266-0643
contact@long-thibaud-crespin.org  
www.long-thibaud-crespin.org


「日本の世界の音楽コンクール全ガイド」もくじはこちら
「日本の世界の音楽コンクール全ガイド2020年版」本の詳細はこちら





月刊ショパン 2020年1月号 p.85より転載
世界のコンクール便り vol.78  文/アーリンク明美 

第8回 ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール

ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール①.png

日本のピアノ界へ明るいニュース! フランスのパリで行われたロン=ティボー=クレスパン国際コンクールのピアノ部門で、三浦謙司さんが日本人として6人目の優勝、そして務川慧悟さんが2位入賞した。
筆者は一次予選とコンチェルト決勝へ足を運び、まず242名の中からライブオーディションを通過した日本人11名を含む50名(内7名が棄権)全員の一次予選の演奏をサル・コルトーで聴いた。10年前まではマルグリット・ロンの遺書にあったようにショパンのソナタ2番の1楽章と4楽章が一次予選の課題曲であったが、今年はハイドン《アンダンテと変奏曲》が課題曲で、リピートやスタイルも様々なこの曲の聴き比べもおもしろかった。
結果は、バルトークのエチュードも良かったが、休符もきちんと演奏し、驚きもあるハイドンの演奏にハッとさせられた齊藤一也さん、まるで風景が想像できそうだったドビュッシー《前奏曲》より〈花火〉が特に印象的だった務川さん、心に響く感動的なショパン:バラード第4番を披露した三浦さんの日本人3名を含む12名がセミファイナルに進出。最終的に、ショパン:ピアノ協奏曲第2番を演奏し、繊細な美しいパッセージで魅了した三浦さんが優勝。コントロールの効いたサン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番《エジプト風》を披露した務川さんが2位。バルトーク:ピアノ協奏曲第3番を多彩な音色で楽しませてくれ、会場で大人気であったフランス人のドゥルセは、4位入賞と併せて聴衆賞も受賞した。

右上写真は、審査委員長のマルタ・アルゲリッチ氏と優勝した三浦謙司さん。一次予選でショパン:バラード第4番を聴いた時、筆者は三浦さんのファイナル進出を予感した。アルゲリッチ氏も彼の協奏曲の演奏をかなり楽しんだ様子であった


ロン=ティボー=クロスパン国際コンクール②.png

このコンクールは、第二次世界大戦中の1943年、ヴァイオリニストのジャック・ティボーとピアニストのマルグリット・ロンによって創設され(第1回は国内コンクール)、2011年から声楽部門が加わり、現在は3部門が入れ替わりで開催されている、歴史的に名誉あるコンクールの一つ。近年組織が一新し、今回はベルトラン・シャマユが芸術監督、マルタ・アルゲリッチが審査委員長に就任した( コンチェルト本選のみ)。
写真は、フランス国立管弦楽団とバルトーク:ピアノ協奏曲第3番を共演する、4位と併せて聴衆賞を受賞したジャン=バティスト・ドゥルセ


入賞者と審査員。ファイナルと表彰式はラジオ・フランスのオーデ
ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール③.pngィトリアムで行われた

 






  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 
KAWAI
YAMAHA WEBSITE