好評企画!”食サポ”コラム 第5回:意識だけではなにも変わらない

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※このコラムは3分ほどで読むことが出来ます! "食サポ”=食生活サポートの略です。 「スポーツを通じて子どもたちの未来を変えたい!」 スポーツ指導者だけでなく選手、保護者を含めた あらゆるスポーツ関係者を総合的にサポートする活動を続ける、 特定非営利活動法人スポーツ指導者支援協会の伊藤様の書下ろしです。 前回に続き更に核心に迫っていきます。 皆さんの生活を振り返りながら読んでみてください。 みえてくるものがあるはずです。 では よろしくお願いいたします。

第5回:意識だけではなにも変わらない

こんにちは、伊藤です。 前回は「目標設定の落とし穴」とも言えるお話をしました。 皆さんが目標をたてる時のクセは見つかりましたか? 今回は、前回の話を元にさらに進めていく上で、 やはり陥りやすいことに目を向けてみましょう。 たとえば、次のようなケースです。 「今年中には50m走のタイムを7秒台にする!」という目標をたてたA君がいます。 A君の現在のタイムは8.1秒です。 A君にとっては高すぎることもなく、できそうな気もしています。 周りの友だちも「A君なら十分できるよ」との太鼓判も押してくれています。 コーチからは、「練習だけではなく食事も大事だぞ」とのアドバイスを受けました。 A君は食事も気をつけなきゃと意識が高まっています。 しかし、思うように記録が伸びません・・・。 さて、このA君にどんなことが起きているのでしょうか。 少なくとも、自ら立てた目標にしばられているようではなさそうですね。 なぜ記録が伸びないのか こんな捉え方から切り込んでみたいと思います。 「もし適切な目標がたてられたとしたら、目標とする姿になれるのか」 うーん。どうでしょう。 適切な目標をたてることができたとき、皆さんはA君のように意識が高まることでしょう。 それに伴い、目標達成の可能性も高くなっているかもしれません。 しかし、実際のところは、まだ何も変わっていないはずです。 つまり、その段階で、足が速くなっているわけではありませんね。 そう、「意識だけ」ではなにも変わりません。 「具体的な行動」にうつす必要があります。 そりゃ当たり前でしょ、と思う人もいるかもしれません。 しかし、頭では分かっていても、この「具体的な行動」が必ずしも伴っているとは限りません。 皆さん自身を振り返ってみてください。 「意識が高まっている!」とは言えても、行動は何も変えていない… 「がんばっている」とか「がんばります」とかは口にしても、 その言葉以外には何も変えていない… 思いあたる人はいませんか? では、食生活を一体どうしたら良いのでしょうか? 今回のポイントとなるのは、「具体的な行動を起こす」ことです。 つまり、「いつ・なにを・どこで・どのように」食べるかをこれまでとは変えて、 「食べるのか・食べないのか」を決めるということです。 A君のケースで言うならば、 足を速くすることにつながりうる食べ方を、具体的に行うということですね。 勘違いしてはいけないのは、 足が速くなる食べものなどそもそも存在しないということです。 しかし、食べ方を変えることで速くなることにつながりうる、という考え方は成り立ちます。 たとえば、筋力発達を促すために筋肉の素となる食べものを増やす、などは代表例ですね。 最後に、A君のような人のために、 具体的な食べ方の事例をいくつかご紹介しましょう。 特に苦手としている人が多い!?「野菜」にしぼっています。 これらは実際に皆さんと同じく運動をする中学・高校生が変えた食べ方であり、すべて事実です。 どれも、簡単にできそうな行動ばかりだと見えるはずです。 しかし、 実際にあなたが行ったことがある行動はいくつありますか? 「いつ・なにを・どこで・どのように・食べるのか・食べないのか」においては、無数の組み合わせが存在します。 そのどれをどう選択し、実践するか、という決定は、皆さん一人一人に与えられています。 今回の教訓。 「できること」=「単純×具体的」 できることは、単純で具体的なことしかありません。 周りからは難しそうに見えるかもしれませんが、行っている本人は、 単純に具体的なことを行っているものです。 つまり、なかなか具体的な行動ができていない人は、 複雑だと思うことを単純にし、曖昧になっていることを具体的にすれば良いのです。 決して「意識する」という言葉だけで片付けないことをオススメします。 今、あなたにできることは何ですか? 伊藤様 どうもありがとうございました。 それでは第6回をお楽しみに! 82d911f73d711aa1572743625f103298.jpg
☆伊藤慧(いとうさとし)1982年生まれ、愛知県出身。 NPO法人スポーツ指導者支援協会プロジェクトマネージャー。小学3年からサッカーを始め、中1と高3のときに膝の半月板の手術を経験する。それがきっかけでスポーツ医学に興味をもち、筑波大学体育専門学群を経て、同大学院体育研究科スポーツ医学研究室を修了。その間、少年サッカーのコーチや高校サッカー部のトレーナーとして現場に携わる。その経験の中で、よりスポーツ界に広く携わりたいと思うようになり、NPO法人スポーツ指導者支援協会に就職。同時期(2007-2011年にかけて)、(公財)日本サッカー協会ロジカルコミュニケーションスキル講師を務め、選手育成や指導者養成に携わる。現在は、高校サッカー部の現場で経験したことを元に始めた「食生活サポート」事業を中心に、全国約40の小〜大学生のチームサポートやスタッフ養成に力を注いでいる。また、J1クラブの若手選手の研修も務める。 ★スポーツ指導者支援協会HP: パフォーマンスupにつながるDVDも紹介 http://www.sportif-support.net/ ★ちょっと変わった"食サポ”があなたのチームのチカラとなる 〜ふつうと違う!? 3つのポイント〜 1:「身体づくり」×「考え方を学ぶ」に目を向けた一石二鳥なプログラム 2:毎月ではなく、たまに(3-4ヶ月おき)取り組むからこそ無理なく「本気」で続けられる 3:全国レベルじゃなくても、分かりやすい結果が出る (100チーム・30,000人が証明) 詳細・お問い合わせは下記から http://www.sportif-support.net/service/lesson/lesson.html
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