東洋をテーマにしたオペラ  オペラ名作217コラム 野崎正俊

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詳解 オペラ名作217 野崎正俊 より

コラム

東洋をテーマにしたオペラ

 19世紀後半になると、文芸芸術全般にわたって異国趣味が流行し、音楽のジャンルにもその影響が及んだ。オペラに関しても同様である。われわれ日本人にもっとも馴染深いオペラは、1904年にミラノ・スカラ座で初演されたプッチーニの「蝶々夫人」である。1853年にペリーが日本を訪れて以来、日本に対する関心が高まっていたのがその背景にある。プッチーニの未完の遺作「トゥーランドット」は中国が舞台になっているが、同じ「トゥーランドット」を題材にしたオペラには、ブゾーニの作品もある。
 日本が舞台になっているオペラは、他にはサリヴァンのオペレッタ「ミカド」がよく知られている。またレハールのオペレッタ「ほほえみの国」はウィーンと中国が舞台になった作品である。
 さらにセイロン島(現スリランカ)を舞台にしたオペラとしてはビゼーの「真珠採り」があり、ドリーブの「ラクメ」は19世紀イギリス統治下のインドの物語である。

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