モーツァルトの初期のオペラ   オペラ名作217コラム 野崎正俊

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詳解 オペラ名作217 野崎正俊 より

コラム

モーツァルトの初期のオペラ

 モーツァルトはわずか12歳で最初の オペラ「バスティアンとバスティエンヌ」を書いたが、これは音楽と音楽の間が台詞でつながれるジングシュピール(歌芝居)だった。ほぼ同じ頃に宗教的ジングシュピール「第一戒律の責務」と学校劇「アポロとヒアチントゥス」が書かれてから、積極的にオペラの作曲に着手した。
 彼の本格的な最初のオペラと考えられるのは、1781年ミュンヘンの宮廷劇場で初演された「イドメネオ」である。その間に書かれたオペラとしては、未完の作品も含めると「みてくれの馬鹿 娘」「ポントの王ミトリダーテ」「アルバのアスカーニョ」「シピオーネの夢」「ルーチョ・シッラ」「にせの女庭師(恋の花つくり)」「羊飼いの王様」「ツァイーデ」などが ある。「イドメネオ」以降にも未完の作品がさらに3曲が数えられるが、これらの 多くは後に書かれた名作の原形ないしは習作的な意味を持っていて、今日積極的に取り上げられことがないのも当然といえるかもしれない。

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