日本国内でピアノが売れに売れていた1983年ころ大村典子先生のピアノ講座が年間300回も開かれているとの情報を得て雑誌を創刊することになった。
社内的にはまとまったものの外部からは「ピアノの雑誌を読む人なんていないよ」という意見もあった。なによりも雑誌のネーミングが問題であった。いくつか候補があがったがぴたりとくるものがない。
そんなこんなしているとき、「ピアノの雑誌なら“ショパン”はどうか」との声があがった。うん? 1日考えてこれ以外にはないなと。
ちょうどこの年の4月からNHK朝の連続ドラマ「おしん」が始まりたいへんな大当りであった。他にも「ルパン三世」など「ン」で終わるタイトルが当ると何かの本で読み“月刊ショパン”に決まったのであった。(A.N.)