新装版 桜森
河野 裕子 著
2010年8月に64歳で没した歌人・河野裕子。傑出した才能を有し、大学在学中に角川短歌賞を受賞。毎日新聞歌壇、NHK短歌の選者や織田作之助賞の選考委員のほか、夫永田和宏と共に「宮中歌会始」の選者も務めた。
自然、家族、闘病などをよんだ歌は多くの人々の共感を得ており、歌壇を超えた人気を博している。没後には、新聞、雑誌などにその死を悼む歌が数多く寄せられ、しのぶ会には1000人を超える人が集まった。
『桜森』は河野裕子の第三歌集。初期の画期的歌集として蒼土舎から出版され、第5回現代短歌女流賞、京都市芸術新人賞を受賞した。長らく絶版となっていた『桜森』が、新装版として登場。待望の復刊だ。
