特集3 DIYで防音対策-編集部員が自宅でやってみた!

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DIY で防音対策 ―編集部員が自宅でやってみた!

今回、私編集Iの自宅の一室に防音対策をしてみました。「防音室を買うには予算が足りない」「ご近所とお互い様のコミュニケーションは取れているけれどなにかしら対策をしたい!」といった方にオススメの方法です。今回ご協力いただいたのは、防音対策グッズを専門に、幅広い商品を取り扱う株式会社ピアリビングさん。私のようなDIY 経験のない人でも手軽に設置できるグッズを開発しているほか、スタジオや大学等の防音施工も多数手掛けています。ピアリビングさんに少しお手伝いもしてもらいつつ、私編集I(+夫)が実際に作業をしました。それでは早速、作業の流れをご紹介しましょう!



部屋のどこを対策する?

 まず、「部屋のどこを対策するか」ということを第一に検討しなければなりません。今回対策をした部屋は戸建ての1階にあります。壁2面が屋外に面している角部屋でそれぞれに大きさの異なる窓があり、加えて角の一つにクローゼットがあります。残りの2面はそれぞれ別の部屋に面している…壁で、一方にアップライトピアノ、一方に本棚を配置しています。
 ピアリビングさんで扱っている防音対策グッズは、大きく分けて床・壁・窓向けのもの。ピアリビングさんのHP では、それぞれの箇所に必要な対策が分かりやすく解説されていて、それらに適したグッズが紹介されています。いずれも専門的な知識のない人や女性でも手軽に扱えるものばかり。
 また、どんな楽器を演奏するかによって必要な対策も少しずつ異なりますが、こちらも同HP で解説、紹介されています。私は「声楽とピアノの演奏に適した対策をしたい」「できるだけ費用を抑えたい」という希望をピアリビングさんに伝え、相談に乗っていただいた結果、『ワンタッチ防音壁』…『窓用ワンタッチ防音ボード』『静床ライト』『防音カーテンコーズ』の4種類(商品の詳細はp61 からの第4章「防音グッズ」をご覧ください!)を購入することにしました。天井とドアについては、専門的な知識や工事が必要なため今回は見送りました。もちろん、予算に余裕があればより万全な対策をするのがベターです。

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採寸・注文
 まず、今回購入した『ワンタッチ防音壁』は最大900×900mm のパネルを複数枚組み合わせて設置します。部屋のサイズぴったりにカット加工してもらうことができ、部屋の採寸を行う必要がありますが、採寸の仕方やどこからどこまでを測ったら良いかなども、HP で詳しく説明されています。コンセントや電気スイッチ等に合わせてくり抜きのオプションを付けたり、柱や窓の変形に合わせて加工してもらうことも可能です。

 私は今回、予算を最小限に抑えるため、屋外に面している壁2面とアップライトピアノの背が面している壁の合計3面に防音壁を設置することにしました。3面で注文枚数は合計23 枚、クロスの色はグリーンを選びました。
 次に『窓用ワンタッチ防音ボード』ですが、こちらは窓枠内側にぴったり収まるように製作してもらう完全オーダータイプです。サイズを測り、色を選んで注文します。
 また『防音カーテンコーズ』は既製サイズとイージーオーダーサイズがあり、取付箇所に合わせて選択できます。今回私はアドバイスを受けて、クローゼット部分にイージーオーダーサイズのカーテンを付けることにしました。カーテンレールは市販のものでOK です。
 最後に『静床ライト』ですが、こちらは床の広さを測り必要な枚数を注文します。10 枚セット等で購入するとお得ですが、バラ売りもしているので端数もぴったり購入できます。
 自分で採寸するのが不安なときや、分からないことがあるときは電話や問い合わせフォームから相談も可能です。今回はピアリビングさんにお願いして採寸に来ていただきました。


取り付け作業 ― その1 壁
 商品が届いたら早速作業開始です!
 『ワンタッチ防音壁』は1枚あたり最大で約6 kg と女性…1人でも軽々持つことができます。さまざまな取り付け方法が用意されており、壁面に沿ってつっぱりポールセットを立ててその上にパネルを設置していく方法、専用のジョイナーを使ってはめ込んでいく方法など。いずれも壁を傷つけずに取り付けられるので、賃貸の方も安心です。私は一番手軽で費用も安く抑えられるタイプの、壁にマスキングテープと両面テープを用いて貼り付けていく方法で作業することにしました。

 流れは以下の通りです。
 まずマスキングテープ(黄色いテープ)を貼っていき、その上に両面テープ(白いテープ)を重ねます(画像1)。マスキングテープは一度貼ってもきれいに剥がすことが可能なので、少し曲がったなと思ったら修正することもできます(が、何度も剥がすと粘着力が弱まってしまうので注意)。一方の両面テープは、かなり強力で一度貼ったらほぼ剥がれません。パネルの重さに耐え得る仕様になっています。
 さて、いよいよパネルです。パネルは本当に壁のサイズぴったりに加工されて届くので、端から順にはめ込んでいくだけできれいに収まり、作業も楽に進みます。確実に仕上げるコツは、両面テープの片面を剥がす前にパネルを仮置きし、貼る位置を確かめることです。また、実際に貼り付けていく際も、両面テープを一度に全て剥がしてしまわずに、仮置きした部分までをカッター等で切り取って作業を進めることで、上の方に貼り付けるパネルも仮置きができます(画像2)。こういった取り付けのコツも、ピアリビングさんのHP では動画付きで紹介されています。

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