
敗戦翌年の春、彗星のごとく楽壇デビューを果たし、全国で一番多くのファンをもつ音楽家として活躍、その後渡欧1000回以上の演奏会を開催し大成功を収め、晩年はドイツの音楽院で後進の指導にあたりながら、演奏活動を続けるものの、不遇な最期を遂げたひとりの日本人ピアニスト、梶原完(かじわら・ひろし)の一生を追った評伝。「祖国を捨てたピアニスト」とも呼ばれた彼の生涯とともに、文化史的にも大変価値のある1冊。
敗戦翌年の春、彗星のごとく楽壇デビューを果たし、全国で一番多くのファンをもつ音楽家として活躍、その後渡欧1000回以上の演奏会を開催し大成功を収め、晩年はドイツの音楽院で後進の指導にあたりながら、演奏活動を続けるものの、不遇な最期を遂げたひとりの日本人ピアニスト、梶原完(かじわら・ひろし)の一生を追った評伝。「祖国を捨てたピアニスト」とも呼ばれた彼の生涯とともに、文化史的にも大変価値のある1冊。