言語のユートピアロランバルトをめぐって

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言語のユートピア
ロラン・バルトをめぐって

諸田 和治 著
 

 
■四六判/224ページ 
■定価:本体2,500円+税
■ISBN 978-4-907121-45-7

バルトの目指すものは、言語がひとつの意味に凝固しない場所である。
それが、言語のどこにもない場所=ユートピアへの希求である。(諸田和治)

 

目次


一章 ロラン・バルトの遍歴と軌跡

1 「エクリチュールの零度」と「神話作用」の時期
2 「記号学」と「構造主義」とを武器とする時期
3 「ポスト構造主義」と「テクストの快楽」へと至る時期

二章 後期バルトについての素描

1 プレテクスト
2 作者の死
3 テクストの快楽

三章 変化する社会と言語ーーバルトのデジタルな足跡

1 構造主義と言語学
2 エクリチュール
3 神話作用または言葉の二重構造
4 文学の記号学
5 テクストと意味の多義性

四章 解読のためのキイワード

1 「批評と真実」
2 「作者の死」
3 「俳句、禅、悟り」

五章 砕かれた書物ーーテクストをめぐって

1 文学のリアリティ
2 単一の読みから複数の読みへ
3 「作者の死」という比喩
4 バルザックの小説「サラジーヌ」のテクスト分析
5 テクストを快楽として読む
6 野間宏のテクスト

六章 映像と映画へのバルトの執着

1 視線
2 映画映像
3 「第三の意味」
4 経歴と著作

七章 意味の解体と創造

1 表象の実存と意味作用の重視
2 意味するものと空虚
3 現代社会と神話作用
4 文学と不在の指示
5 付記

八章 言語への挑戦

1 変貌
2 意味の転移
3 ビオグラフィ断片
4 主要なテクスト
5 エクリチュールと零度
6 神話
7 文学

あとがき



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