闘うピアニストパデレフスキ自伝(上)

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闘うピアニスト
パデレフスキ自伝(上)

イグナツィ・ヤン・パデレフスキ/メアリー・ロートン共著
湯浅 玲子 訳


■B5判/332ページ
■定価:本体1,900円+税
■ISBN 978-4-907121-58-7



「進歩するほどに困難は増していく。山の頂きはいつも遠い彼方にあるのだ」

遅咲きのピアニスト、そして後にポーランド首相を務めたパデレフスキが遺した回想録。国民的英雄が抱えていた苦悩とは…

上巻 少年時代からアメリカ演奏旅行まで(1860〜1892)

まえがき

 本書はイグナツィ・ヤン・パデレフスキとメアリー・ロートンによる『パデレフスキの思い出』の全訳である。Ignace Jan Paderewski and Mary Lawton 1938 “The Paderewski Memoirs” New York:Charles Soridner’s Songs の全訳である。
 パデレフスキ(1860-1941)は、ポーランドのピアニストで作曲家、そして1919年にポーランド共和国の初代首相となった政治家である。ショパン全集の校訂者としても知られ、パデレフスキが中心となって編纂した「パデレフスキ版」は、2010年に全集が完遂された「エキエル版」が出版されるまで、唯一のショパン全集として、世界中のピアノ学習者に使用されてきた。
 パデレフスキが73歳になったとき、アメリカ滞在中の彼のもとを訪れ、インタビューを重ねたのが、ジャーナリストのロートンである。ロートンは、生い立ちから音楽活動、政治活動に至る詳細をパデレフスキから聞き取り、聞き書きという形で原稿にまとめた。出版する際には、本人に内容の確認をとり、パデレフスキより「自分が承認した真正の記録である」とのコメントを預かり、前文に掲載した。この回想録は、パデレフスキの存命中に出版された貴重な自伝である。

 
 (後略)




                                                湯浅玲子

もくじ

上巻 まえがき 湯浅玲子

第1章 少年時代
第2章 ワルシャワの学生時代
第3章 ベルリンと音楽界
第4章 ウィーン レシェティツキとルービンシュタイン
第5章 早すぎた成功
第6章 パリとオランダ晩餐旅行
第7章 ロンドンとベルリンの謎
第8章 ロンドンの思い出
第9章 アメリカ






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