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さらに深い表現を目指す方、
レスナーの方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
近年アマチュアのレベルも向上し、テクニックだけならプロ並みという人もめずらしくありません。
しかし、本当に曲を理解し、弾きこなすためには、作曲者の精神や作曲当時の時代、文化的背景にまで踏み込んだ解釈が求められるのではないでしょうか。
本書は、ピアニスト・教師である著者が、発表会などでもよく弾かれるロマン派の名曲を素材に、楽曲分析と非常に具体的でわかりやすいテクニック上のアドバイスを通して、表面的な演奏に留まらない「その作曲家に最もふさわしい演奏法」へのアプローチを手助けします。
IIでは、ただ楽譜に書いてあるとおりに指を動かすだけでは、モーツァルトを美しく、モーツァルトらしく弾くことはできません。緻密な楽曲分析と時代・文化背景の解説を通して、モーツァルトに最もふさわしい演奏をめざします。