緑と音楽が一体化した癒しの空間
極限までこだわり抜いた最高の音響効果
　スタジオ「花音」は、オーナーの小澤さんが自宅の庭に建てたスタジオ。ピアニストでドイツ在住の娘さんが帰国した際のリサイタル会場にしているだけではなく、貸しスタジオとして多くの方に利用いただいているそうだ。
　施工した株式会社ヤスダコーポレーションは、住宅のほかにも数々のスタジオ・音楽教室施工も手掛けてきた老舗だ。住宅の新築時に同時作業で防音施工を行うため、一切無駄の無い設計工事が可能。すでにある家に後から防音工事を施す場合、どうしても部屋が狭くなったりレイアウトに制限があったりするが、一から作ればそのような心配はゼロ。さらにヤスダコーポレーションは、工事関連の作業を全て社内で完結させるため余分な人件費がかからず、少ない予算で希望の物件を新築で建てることが可能だ。それぞれの需要に応じた最適な提案ができるのは、長年の知識・ノウハウがあるからこそ。
　「花音」の設計を担当したのは一級建築士の藤岡郁さん。元々は庭だった土地のため、木や植物を生かして癒しの空間を生み出した。木造住宅でありながら総合遮音性能はD-60をクリアし、かつスタジオの室内音響にもこだわった。吸音しすぎない自然な響きを保ち、空調等による風音も気にならないよう設計されている。
　ヤスダコーポレーションが大切にしているポリシーのひとつに「安心して長く使ってもらいたい」という想いがある。安心のために必ず行っているのが、完成後の音響測定だ。細かに測定し結果を依頼主へ報告する。これは法的に義務付けられてはいないが、ヤスダコーポレーションの想いの表れだ。「花音」でコンサートが開催されるときには、状態チェックがてら社長自ら足を運ぶ。その信頼と安心の評判は口コミでどんどん広まり、著名音楽家の自宅や音楽大学など、より高い質を求められる物件も多数施工している。




① 窓からは庭の緑が見えて開放的だ。吸音カーテンを使用することで、空席時と聴衆収容時の響きの差を縮小させることが可能。窓上部には110 インチスクリーンが、窓上部と背後の壁にはスピーカーが格納されており、シアタールームにも早変わり！




② 壁や天井は、音の響きを追究し絶妙な角度に設計されている。ホール後方の壁面には吸音パネルを設置。部屋の雰囲気を損なわずに設置されているのがうれしい




③ 隣接する部屋はコンサート時の控室としても利用できる




④ 明るく開放的なキッチン。普段は窓ガラスが設置されているが、写真のように窓を開けてオープンテラスとしても使用できる。コンサートの後にちょっとしたパーティーをすることもでき、大変喜ばれているそうだ




⑤ リーズナブルな価格で利用できるスタジオ「花音」。「利益目的ではないので、ちょっとした隠れ家のような気持ちで使っていただけたらうれしい」とのこと











お問合せ
施工・音響設計 株式会社ヤスダコーポレーション
東京都練馬区南田中1-20-13 つかだ井萩ハイツ1 階
TEL 03-6913-2335
URL http://www.yasuda-corporation.co.jp/
設 計 藤岡郁建築設計事務所
神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央50-9 CMK306
TEL 045-941-7702
URLhttp://www.k-fujioka.com/
スタジオ スタジオ花音
東京都国分寺市西町4-2-1
TEL 090-6491-1535（小澤）
URLhttps://canoncanon.jimdofree.com/



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