世界のピアノ
ピアノが生まれてから300余年、欧米、日本を中心に、多くのメーカーがすぐれたピアノの名器を作ってきた。とくに日本は他の欧米のメーカーに比べてはるかに後進の立場でありながら、明治時代、ヤマハ、カワイの両メーカーが発足、たちまち質量ともに世界のトップメーカーにまで成長した。
古い、伝統的な欧米のピアノメーカーとしてトップの位置に立つのはドイツで生まれたスタインウェイ社。スタインウェイ社はドイツとアメリカの両国で生産をおこなっているが、日本にはドイツハンブルグ・スタインウェイ社のピアノが歴史的に多く輸入され、アメリカ・スタインウェイ社のピアノもそれを追って輸入されている。 続いて、日本で知られている各国のメーカー、ブランドをご紹介する。

| ドイツ | ベヒシュタイン、グロトリアン、イバッハ、シンメル、ブルッツナー、ザウター等。 |
|---|---|
| オーストリア | ベーゼンドルファー。この名ブランドはご存知の通り、近年日本のヤマハに買収され、日本のブランドとなった。 |
| イギリス | ブロードウッド。 |
| フランス | エラール、ショパンが愛したピアノとして知られるプレイエル。 |
| イタリア | ピアノを初めて発明したクリストフォリが生まれた国でありながらあまりメーカーの育たなかった国であるが、1979年新しいピアノメーカー、ファツィオリ社が設立され、短期間のうちに新しいピアノメーカーとしてのブランドをうち立てた。 |
| ロシア~ソ連~ロシア | チャイカ、ベッカー。 |
| チェコスロヴァキア | ペトロフ。 |
| アメリカ | スタインウェイ、ボールドウィン、チッカリング、クナーベ等。 |
| 韓国、中国 | 中国の代表的なものは珠江ピアノ(PearlRiver)、韓国はサミック。中国のメーカーの数は現在100社以上といわれている。 |


