編集部伊藤の珍部黙示録第4回日本体育大学荏原高等学校ライフセービング部

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編集部伊藤の珍部黙示録第4回日本体育大学荏原高等学校ライフセービング部

いやぁ、みなさん。春ですね〜。 東京はもう桜も散っています。東北のほうはこれからでしょうか?新年度のはじまりでドキドキしている4月もあっという間に過ぎてしまいましたね。新入生のみなさんの部活動選びもラストスパートだと思います。ぴったりの部活動が見つかるといいですね! 世の中には珍しい部活もたくさんあるので、あえてそういった部活にチャレンジするのも◎です?

高校生が救命!? ライフセービング!

珍部黙示録も4回目。今回訪れたのは葛西臨海公園。 ここはすぐそこが夢の国。超・超大人気のねずみさんがいるところですね! もうシン○レラ城とか見えちゃってるし。 ......そんなことはどうでもよくて、 何を言いたいかというと、舞台は海! 今回は海を守る高校生たち、日本体育大学荏原高等学校のライフセービング部をご紹介します! なんか部活動でライフセービングってあんまり聞かないですよね。それもそのはずで高等学校のライフセービング部は都内で4つしかない(注:編集部調べ)というかなりレアな部活なんです。もしかしたら水泳部の活動の一環としてやっているところもあるかもしれませんが、これ専門でやっているところは4つ。救命をテーマにしているっていうところが本当に珍しいですよね。 ところで、みなさんライフセーバーって知っていますか? [caption id="attachment_1319" align="alignnone" width="800"]photo02_b 出典:http://www.nishihama.org[/caption] こういった方、どこかで見たことありませんか? そう、夏の海で見たことありますよね! 私たちが安心して楽しめるように、海の安全を守る人たちです。 ではこれが部活動なった時、部員たちはどんな練習をしているのでしょうか? 気になりますね。 ということで、珍部黙示録の出番です! 早速練習をのぞいてみましょう!

砂の上は想像以上に体力が削られる。ケガ防止にもアップは入念に

今回生徒たちが練習する場所はこんな感じです。 [caption id="attachment_1345" align="alignnone" width="800"]IMG_2717 葛西臨海公園の砂浜。背中側にはディズニ○ランドがあります![/caption] もちろん砂浜ですね! この砂浜って想像以上に体力を削られるんですよ。体にかかる負荷にも耐えられるように、アップを入念に行います。 https://youtu.be/hzhgQddT1hw 指入っちゃってごめんなさい? でも可動域がぐっと広がりそうなトレーニングですね。ダッシュ系も含めて、こういったトレーニングを約10種類はアップでこなします。砂でパワーが逃げる分、効率よくパワーを伝えられる体づくりが重要になってきそうですね。

失敗は許されない! 救命という観点からすべての練習が進んでいく

みなさんビーチフラッグスってご存知ですかね?これです。 https://youtu.be/feSp50my6jA 実はこの競技、要救護者の救助を想定したところからスタートしているんです。フラッグを要救助者にみたてているということですね。 なので、確実に、安全にフラッグにたどり着くことが重要で、握りそこないやフラッグを落としてしまうことはレスキューのミスということになります。。 同じように、練習中に砂が邪魔をして、角度によってはターゲットが見えなかったりするんですが、それも言い訳にはなりません。海の波で要救助者が見えないことだって場合によっては考えられます。そういった中でも冷静に判断して、そしてできるだけの最短ルートで確実に救助することが重要となってきます。 「われわれの練習はすべてが救助に結びついています。確実性がないといけないし、スピードもないといけない。また、自然を相手にしていることでもありますから、想定外のことにも対応していく力が必要とされます」 大会ではゴールしたあとに救助者に対して心肺蘇生法を正確にできることが大切なのです。つまりゴールの先に救う命があることをライフセーバーは忘れてはいけません。

ライフセービングの大会

こんなに珍しい競技だと大会とかあるの? と疑問に思うところですが、たった今言った通りライフセービングにもきちんと大会はあります! ライフセービングの大会は、日本ライフセービング協会が主催しています。 それが年に数回あり、高校生の場合12月のプールでの全国大会、そして6月の海の全国大会が主な大会となってきます。 プールでは10種類の種目、海では12種類の種目が行われます。 (こちらに種目の詳しい解説がかいてあります→http://jla.gr.jp/lifesaving_sports/game_guide.htmle59bb33 e59bb34 「大会を経験して、人命を救う難しさ、自分の未熟さを感じました。その中で仲間たちと技術を高め合う楽しさも感じることができました」 部員たちが感じた人命を救うことの難しさとというのは、技術的な部分もあるかと思いますが、もっと他の部分での難しさもあったはずです。それは彼らが、レスキューアスリートと呼ばれるところからもわかります。

レスキューアスリートとして

[caption id="attachment_1542" align="alignnone" width="4032"]IMG_2799 手前が顧問の北矢先生。元世界大会ビーチフラッグス銀メダリストで、現在は日本代表のコーチもしている[/caption] ライフセーバーたちは、普通のアスリートとは違い、レスキューアスリートと呼ばれます。例えば陸上競技の短距離走などは「100m走のタイムを縮める」とか、自分の能力を最大限高めることを目標としますよね。他の競技も”技術の向上”、ということが目標となってくるとおもいます。それは言い換えれば自分との闘いですよね。 けれども、レスキューアスリートは違う。 例えば迷子になってしまった子供、お酒を飲んで酔っ払ってしまった方などを保護・救助する場面もあります。相手に近づいていきコミュニケーションをとることが重要となってくるんですね。 もちろん運動部として総合的な体力を高めることもおこたりませんが、コミュニケーション能力・状況判断力を磨くことも大事な練習のひとつです。このようなことを念頭におきながら、日体大荏原のライフセービング部は日々練習に励んでいるというわけです。 ちなみに実際の救命訓練の様子もご覧いただきましょう。 https://youtu.be/z6SyW9b5Miw これは女子部員の方ですね。 実は顧問の北矢先生は、女子にこそライフセービングの知識を身につけてほしいと話します。 「子育てにおいて、こどもの一番そばにいる存在というのは、母親であるケース多いですよね。もし子供に何かあったとしても、冷静に対処することができれば悲しい結果にならなくてすむかもしれません。だからそこ、”女性とライフセービング”というのは重要なことであると思っています」 なるほど~。言われてみれば確かにそうかもしれませんね。スポーツをするにあたり、常に危険は潜んでいます。ライフセーバーだけでなく、すべてのスポーツマンも、ある程度の知識を身につけることは大事なのかもしれません。 最近はAED(自動体外式除細動器)も増えてきていますしね! 最後に日本体育大学荏原高等学校ライフセービング部のモットーも教えてもらいました! [caption id="attachment_1549" align="alignnone" width="4032"]IMG_2827 主将の森野くん。現在高校生全日本メンバーの候補生にも選ばれている[/caption] 「楽しむことが強さの源」 これから夏が来て、実際の現場にでることもあるといいます。そんな時でも頼りにされるような立派ライフセーバーになることを期待しています! 【まとめ】 ① 砂浜での運動は想像以上に体力が削れらるため、ライフセーバーには総合的な体力が求められる② ライフセービングのすべての競技は”救助”に結びついている③ ライフセーバーはレスキューアスリートと呼ばれ、体力の他にコミュニケーション能力・状況判断力が求められる 以上となります! いかがでしたでしょうか? いやあ、前回のカッター部とあわせて海が2回連続で続きましたね。今度はどの部活にしようか今から迷い中です! もしこんな珍しい部活動があるよ!という情報をお持ちでしたらこちらまで連絡をください! thebukatsu@chopin.co.jp みなさまの情報おまりしておりますので、よろしくお願いします! https://youtu.be/jzuS6fTtJ6I
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