好評企画!”食サポ”コラム 第6回「試合に向けて、なにを準備するか」

HOME > メディア > The 部活! > 好評企画!”食サポ”コラム 第6回「試合に向けて、なにを準備するか」
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
※このコラムは3分ほどで読むことが出来ます! "食サポ”=食生活サポートの略です。 「スポーツを通じて子どもたちの未来を変えたい!」 スポーツ指導者だけでなく選手、保護者を含めた あらゆるスポーツ関係者を総合的にサポートする活動を続ける、 特定非営利活動法人スポーツ指導者支援協会の伊藤様の書下ろしです。 今回のタイトル 部活をやっている皆さんなら、気になりますね。 ではさっそく読んでみましょう! 伊藤様、 よろしくお願いいたします。 第6回:試合に向けて、何を準備するか こんにちは。伊藤です。 スポーツの秋ですね。各種大会も各地で繰り広げられていることでしょう。 皆さんの中に、「試合×食生活」で悩んでいることはありますか? 「試合の時、何を食べたら良いの?」はよく受ける質問です。

今回のタイトルは「試合に向けて、なにを準備するか」としました。

さて、このコラムでこれをどう扱うか。 これまでこのコラムを読んでくれている方は、だいたいお察しの通りです。 やはり!? ちょっと変わった切り口から切り込みます。 もちろん目的は、皆さんの悩みを少しでも解消するためです。 まずは、「試合×食生活」における中高生の「あるある」をご紹介します。

・「勝ちメシ」は人それぞれ

いわゆる「勝ちメシ=試合時のゲン担ぎ」は? と尋ね回ったことがあります。 結果、うどん、パスタ、肉、おにぎり…など、 やや炭水化物系の傾向があるようですが、当然人によって異なります。 中には、「勝ちメシ自体がそもそもない」とか「その時食べたいモノ」という人もいました。 これは、プロ選手でも同様ですね。ネットや書籍で調べてみて下さい。 ・・・ということから何が言えるか。 試合の時の食生活を、一つにしぼる必要はない?

・ 知る≠実践する

続いて、「試合と食生活において知っている知識や情報は?」もリサーチしたことがあります。 皆さんの中でも知っているor聞いたことがある情報は少なからずあることでしょう。 たとえば、「試合前は、エネルギー補給をした方が良い」とか「油ものは食べない方が良い」はよく出てきますね。 ところが、「知っているor聞いたことがある」という選手に、 「実際にやっているの?」と尋ねると、必ずしも「はい」という返事がもらえるわけではありません・・・。 良いとかダメと知っているのに、どうして実践しないのか。もしくはできないのか。 ・・・ということから何が言えるか。 知っているからといって、実践する(できる)とは限らない?

・実践する≠振り返る

もちろん、中には「うん、やってるよ!」と応える選手もいます。 「試合前にエネルギーゼリーを飲む」とか、「バナナを食べる」あたりは実例として教えてくれることですね。 取り組んでいる選手には、こんな問いを立ててみます。 「やってみて、どう? 良いことは起きている?」 もちろん、「はい、いい感じです!」という回答を期待しています。 しかし中には、「そう言われると…わかりません」という選手に(意外に!?)出くわします。 そして、たいてい、「チームでやると決められているので」とか「良いと言われたので」といった言葉が続きます。 私は「かえって問題がおきているかもね」なんて皮肉を残すようにしています。(笑) ・ ・・ということから何が言えるか。 取り組んでいても、結果(成果)を振り返っているわけではない? 自分も当てはまっていたかも・・・ と思った皆さんは、悩みの解消ができつつあるということです。 じゃあどうすれば良い? と思った人。 もうひと踏ん張りです。

では、以下の質問とともに振り返ってみて下さい。

・試合中の身体に異変(すぐ疲れる・足がつる・お腹が痛くなる)は起きていますか? ▶異変が起きている以上は、異変につながる「何か」があると考えるべき ▶異変は身体に起きているわけですから、身体の材料となる食事に目を向けるべき ・異変につながりうる原因を探っていますか? 試合「中」に起こる身体の異変は、もちろん試合「前」の食事に原因がありえます。 ▶具体的に、自分の食べ方を振り返るべき(いつ・どこで・なにを・どのように) ▶振り返るポイントがわからないのであれば、情報や知識を活用すべき こうしたら良い、とかダメ、という情報を自分の食べ方に照らし合わせてみては? 目的がはっきりしているので、調べやすいでしょ? ・ 実践したら、結果を振り返っていますか? 良いと言われることをやれば必ず良くなるという保証は、残念ながらありません。 ▶取り組んだのであれば、結果を振り返るべき ▶期待する結果が得られないのであれば、取り組んだ内容をもう一度見直すべき これを結果が出るまで繰り返せるかどうかです。失敗は成功のもとから。 少々、長くなりましたね。これで終わります。 次の試合に向けて自分に合った準備をしましょう。 皆さんは、どんな準備ができそうですか? ・ 今回は教訓というより、ややこしい一言で締めくくります。

準備した通りにはいかないのも世の常。 ということは、それすらも準備ができれば、鬼に金棒?

  伊藤様 どうもありがとうございました。 それでは第7回をお楽しみに! 82d911f73d711aa1572743625f103298.jpg
☆伊藤慧(いとうさとし)1982年生まれ、愛知県出身。 NPO法人スポーツ指導者支援協会プロジェクトマネージャー。小学3年からサッカーを始め、中1と高3のときに膝の半月板の手術を経験する。それがきっかけでスポーツ医学に興味をもち、筑波大学体育専門学群を経て、同大学院体育研究科スポーツ医学研究室を修了。その間、少年サッカーのコーチや高校サッカー部のトレーナーとして現場に携わる。その経験の中で、よりスポーツ界に広く携わりたいと思うようになり、NPO法人スポーツ指導者支援協会に就職。同時期(2007-2011年にかけて)、(公財)日本サッカー協会ロジカルコミュニケーションスキル講師を務め、選手育成や指導者養成に携わる。現在は、高校サッカー部の現場で経験したことを元に始めた「食生活サポート」事業を中心に、全国約40の小〜大学生のチームサポートやスタッフ養成に力を注いでいる。また、J1クラブの若手選手の研修も務める。 ★スポーツ指導者支援協会HP: パフォーマンスupにつながるDVDも紹介 http://www.sportif-support.net/ ★ちょっと変わった"食サポ”があなたのチームのチカラとなる 〜ふつうと違う!? 3つのポイント〜 1:「身体づくり」×「考え方を学ぶ」に目を向けた一石二鳥なプログラム 2:毎月ではなく、たまに(3-4ヶ月おき)取り組むからこそ無理なく「本気」で続けられる 3:全国レベルじゃなくても、分かりやすい結果が出る (100チーム・30,000人が証明) 詳細・お問い合わせは下記から
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 
KAWAI
YAMAHA WEBSITE